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17.水中ダンジョンと神殿

 2人とも集中して解体をしている。そこに、ある程度回復したから起き上がり声をかけた。


「スルーズ、ルシ、手伝うよ」


 その言葉に驚いた顔をしてこちらに急いでスルーズが寄ってくる。まるで、割れ物に触れるかのようにこちらの体調や状態の心配をしてくる。どこかこそばゆい気持ちになりながら、その心配の気持ちが嬉しかった。俺の頬に触れながら表情を確認してきたのだ。


「平気かシオン」

「うん、もう大丈夫だよ。解体結構な量があるでしょ?手伝うよ」

「そうか、無理しないようにね」


 解体作業に加わる。ルシとスルーズが結構な量を解体してくれているはずなのに、まだまだ量が残っているのだ。解体しても、解体しても、残っているが『????の肖像画』がドロップしている気配がない。なんなら、ドロップ率の確認をしていないから困るのだ。それにしても、解体作業だけをもくもくとしているのは画面映えすることはないなと思った。

 そういえば、だれを召喚したのか何をしたのか確認したいなと思ったのだ。スルーズもルシもきっと見ているから話しを聞いてみてもいいのかな。


「ねえ、スルーズ、ルシ。私が召喚した人ってどんな人だったの」

「あー、なんて言えばいいんだろう」

「まぶしかった」


 まぶしかったのか。スルーズが言葉に詰まっているところを見るに、説明が難しいのかもしれない。会話が切れていたのが、困るのだ。配信としては、コメントを確認しているのがあまり映っていなかったのか気になるとのコメントが寄せられていた。

 解体作業に終わりが見えてきた。現状、ドロップしているのは『????の肖像画』以外全部ドロップ済みだから妥協してもいいとは思うけれど、最後までやり切りたいとは思って、解体作業を続ける。


 最後の1体に手を伸ばし解体を始める。そうすると、急に光始めた。驚きが勝るけれど、気になるから目をそらさずによくよく確認した。そうすれば、『????の肖像画』と書かれたきれいな女性の肖像画が出てきたのだ。その肖像画の女性は、白い髪の女性でどこか切れ長の目で魅入られる感じがしたのだ。さらに、アクセサリーは緑と青でまとめられているのだ。誰なのかわからないから、これがいいのかどうかわかならいけれども確認するのだ。


「とりあえず、神殿の中に入る?」

「そうだね」

「うん」


 2人の同意が得られたから一緒に入ることができるのかわからないが、門に近づいていく。その門は先ほどと変わらないけれども、どこか欠けているようにも思える感じだった。そして、中に入るためになにかしなければいけないのかわからないからとりあえず、中に入ろうとする。

 そうすると、門番を務めているであろう石像がなにか言っている。それが、ミッションとしてウィンドウ画面として通知が来たのだ。


『なにしにきた ひとのこ』


 これに応えればいいのだろう。なんだか、こんな感じの民謡の歌があったなと思いながら返答する。


「奉納する品を持ってきました」

『さよう ならば はいるが よい』


 そう言って門が開かれる。そこは、白を基調とした造りでいろいろなところに穴が開いているはずなのに、水が入る様子はなかった。それが少し不思議に感じながら中に向かっていく。さらに、近づけばわかるのは、この神殿はきれいに整頓されていることがわかるのだ。そのまま、中に入っていく。


 中には、水が無く久しぶりに地面に足をつけて移動ができるなと感じたのだ。先ほどまでの浮遊感が無くなったからだろうか、少し重力のようなずっしりとした感覚が全身にいきわたる。ふらりと上手く立てなかったのに気が付いたルシが少し支えようと触れようとして手をひっこめた。その代わりにスルーズが支えてくれたのだ。

 なぜ、手をひっこめたのかわからないから聞こうとしたのだ。しかし、そんな疑問を口に出す前に目の前にこちらに敵意を向けた存在が君臨していたのだ。その存在がこちらを視認したと思った瞬間に、攻撃を仕掛けてきたのだった。

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