表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/74

14.水中ダンジョンと刺客(1)

 俺の腕に攻撃が来た。そちらの方を確認してみれば、攻撃をしてきた存在を確認できる。それは、魚人といったほうがいいであろう存在がそこにはいた。

 二足二腕の人のようなシルエットなのに、全身がうろこに覆われて手足には足ひれや水かきが備わっているのだ。そして、槍でこちらに攻撃をしてきている。戦闘があるとは想定してないわけではないけれど、一番困るのは魔法がうまく使えるかどうかだ。


「シオン!平気か?」

「かすっただから大丈夫だと思うよ」

「そうか、ならよかった」

「よくないよ。血が出てるから敵がふえるかもしれない」


 ルシの言葉で焦りに変わる。水の中だから血が散布されている。それがメリットかなと思ったけれども、色の濃さがグラデーションのようになっているから道案内をしているのと変わりないようになってしまっている。だから、これから敵が増えてくのは困るかもしれない。


「とりあえず、どこかに隠れるしかないよね?」

「シオン、こっち」


 ルシが俺とスルーズを案内する。その先には、神殿のような場所があった。そこに、入ろうとした瞬間に魚人がさらに攻撃を仕掛けてくる。魚人の数も増えてきていて、今では10人以上いるように見える。中に入るまでに、倒されるかもしれないと思うと大変な状況だ。


「シオン、水中での戦闘の心得なんてものはないよね」

「う、うん、水中での戦闘とか初めてで……」

「なら、シオンは早く神殿の中に入って」

「で、でも、レベル上げもしないとだし、少しくらい闘うよ」

「それは、それ。これは、これよ。水中と陸では勝手が変わるし私もかばいながらの戦闘は出来ないわ」

「こっちも無理だよ」


 ちらりとルシの方を確認したのがわかったのだろう。つまるところ、水中での戦闘は避けた方がいいという結果になるのだ。ならば、神殿に引き込んで戦闘するとかするしかないのかもしれない。そう思って、急いで神殿の方へと向かう。

 その動きを理解してなのか、魚人たちがこちらへの攻撃を増やしてくる。それをよけながら、神殿を目指す。攻撃を避けるだけでなく、はじいたりして神殿へと向かって泳ぐ。


「あと少し」


 神殿の入り口間際まではいることができる距離まできた。しかし、神殿の入り口にある石像が中への侵入を防ぐかのように立ちふさがる。石像とは名ばかりの門番のような感じだろう。中に入るための条件かなにかが存在しているのかもしれない。それでも、この状況で魚人と戦闘できるのかを確認するのもいいかもしれない。

 鑑定をしてみる。弾かれる可能性もあるけれど、試しで行うのもいいことなのかもしれない。


『鑑定結果

 デプスウォーカー 種族 魚人

 動くものを目撃すると攻撃する種族

 彼らは音も無く水面を歩き、敵に気づかれぬように不意を突く戦法を得意とする

 その後、怪我したものの血の匂いをたどって後を追跡する

 水の操作が得意である                              』


 結果をみて、総称が存在することを初めて知った。弱点とかは見つかることはなかった。さらにいうのであれば、攻撃を受けた段階で逃げるしかないのかもしれない。それか、一掃するかの2択しか存在しなことになっていた。


「シオン!早く」


 スルーズの声を聞いて思い出す。スルーズの方も怪我が多くなってきているし、ルシも怪我が多い。早く中に入らないといけない。なのに、門は固く閉ざされたままだ。門にも鑑定をしてみる。


『????の神殿

 入るのには条件を達成せよ

 達成せよ、達成せよ、達成せよ 』


 意味が分からないことしか書かれていない。条件の達成。つまり、ここに入るのは奉納するものを持ってないといけないのかもしれない。けれど、そんなものを持っているわけも拾ったこともないのだ。どうすればいいものか。


 視界の端で、デプスウォーカーがこちらに攻撃をしてくるのが見えた。それを防ぐためにレイピアでデプスウォーカーの攻撃をはじく。しかし、デプスウォーカーの攻撃の方が速度もあり重さがあったのか門へと向かってはじかれる。その衝撃が背中全体に入ってくる。HPバーを確認すれば、1/3も持っていかれた。ポーションを飲もうにも敵が多くて攻撃をよけながら飲むような器用な状況にはいることができない。


 2人の方に視線を向けても2人ともそれぞれの敵を相手している。それに、抑えている数も多いのが確認できるのだ。俺のところに来ている数を数えれば2匹だけ。ならば、この2匹を倒してドロップ品を狙うのもありなのかもしれない。この判断を下した瞬間に攻撃を仕掛けてきていない方が俺にさらに槍を突きに迫ってきていた。


「ふざけるな。こんなところで、死にたくないんだよ」


 そうだ。デスペナルティだって、重いのだ。ゲームだから、死んでもいいなんて軽率な感じで死んだ人たちがくらったペナルティを知っている。だから、できることなら死なずに攻略をしていきたいと考えている。

 後ろが壁で頑丈な造りだったからだろう。少し身をひるがえして避けたのに対して、デプスウォーカーの攻撃は壁に思い切りぶつかり衝撃を受けていた。それをいいことに、レイピアでデプスウォーカーのうろこの隙間に攻撃を入れた。そうすると、デプスウォーカーからも血液が流れてくるのが確認できた。


「はあ、はあ、絶対に倒すから」


 怪我をしたデプスウォーカーに対して、同じ仲間の存在が攻撃を始める。なんでなのか、わからないけれどとどめだけは刺さないといけないと思ってキルパクになってしまうかもしれないけれど、瀕死の状態のデプスウォーカーにとどめをさした。

 死体が1体だけ出来上がった。そして、もう1体との戦闘に集中することにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ