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3.VIP待遇

 ホテルマンの顔色が変化したのだ。そして、マイクで誰かに声をかけているのが確認できる行為をしている。そして、なぜか男の方に見向きもせずにこちらへと声をかけてくる。さらに、VIP室に案内されることになったのだ。プレゼントされたこの招待券はもしかしたらすごいものだったのかもしれない。そんな風に思っていれば、さらに上の人間であろう人がこちらへと急いで駆け寄ってくるのが見えた。


「大変申し訳ございません。こちらへご案内させていただきますね」

「は、はい」


 そう言って、個室のような場所に案内された。そして、先にシャワーの利用をしてもいいとのことでシャワーの利用を許可されたから一緒に逃げたことシャワー室を使った。なにがすごいのかと思ったのかと言ったら、シャワーをしている感覚もあるのにすぐに汚れが落ちることだ。こんなにも簡単に落ちるのだと驚きが出てくる。こびりついた汚れは結構落とすのに大変だから、便利だなと思った。


「えっと、天使さん。お名前聞いてもいい?」

「……」

「話せる?もし話せるならうなずいてほしいな。無理なら首を左右に振って?」


 その言葉を理解していないのか、首をかしげる動作だけを見せてきた。まるで、言語そのものを理解できていなのらば説明を細かくして理解してもらう方がいいのかもしれない。それとも、小さな子どもと同じでまだまだ学習不足の結果理解ができないとかもあるのかもしれない。

 コメント欄を確認しようと思ったら、コメント欄は入浴シーンはさすがに映されないのか「しばらくお待ちください」の画面から動かないことから、人数も減少している。さすがに、センシティブな配信は止められるのだろう。子供も見る健全な配信サイトではあるからだろう。


 お風呂からでて洋服を着た段階で配信画面が再開された。着ている服もここで用意された、ワンピースに変わっている。もう、ネカマといわれても仕方ないくらい女の子の恰好をナチュラルに受け入れることができているのが抵抗をした方がいいのかもしれない。けれど、この服の効果が少し手放しずらいというのが本音だ。


『ホテル・アビスの館内着

 ホテル・アビス内で着用している場合のみ疲労度回復1.5倍』


 疲労度は睡眠とかで回復させるのが定石なんだけれども、着ているだけでも回復するとなれば本当にメリットしかないと思う。欠点は、フリルが多いことくらいだろう。すこし、動作に制限がかけられるのが残念なくらいだ。


「さて、お客さま。当ホテルのご利用は初めてでしょうか」

「はい」

「それでは、当ホテル説明からさせていただきたいと思いますがよろしいでしょうか」

「はい」


 選択肢の「はい」を選択していく。そうすれば、説明をするためか飲み物の提供と同時に資料が目の前にホログラムとしてでてくる。ホテルの構造がわかりやすいようになっている。


「まず、当ホテルは紹介制となっております。お客様の場合は、VIPのお客様からの紹介になっております。そちらのお客様から名前の方は非公開を希望されていますので、通称でお呼びさせていただきます」

「はい」

「まずは、お名前の登録からさせていただきます。お名前をお聞きしても」

「シオンです」

「シオン様ですね。次にシオン様の所属に関しましてお聞きしますが、どこかの組織なのどに在籍なさっていますか」

「組織ですか?してないです」

「では、無所属として登録させていただきます。もし、組織などに所属されたさいはこちらに教えていただければと思います」

「わかりました」

「それでは、フロアの説目にはいります。まず、シオン様のご利用なされるフロアですがVIP専用フロアの無所属エリアとなります。こちらは、このカードで入ることが可能です。そのほかのエリアに入りたい場合はそちらのエリアの方からの招待がありましたら入室することが可能となります。また、現在シオン様に届いている他エリアからの招待ですが【エジプトエリア】【北欧エリア】【インドエリア】【妖精エリア】からの招待が届いております。他のエリアかの招待が追加された場合は、こちらからお知らせさせて頂きます。ここまでで、わからないことはございますか」

「えっと、招待といわれたのですが知り合いいなくても招待されることがあるのですか」


 そうだ、北欧以外のエリアの人から招待を受ける理由がわからない。もしかしたら。妖精エリアに関してはティターニアが招待してくれたのかもしれない。けれど、ティターニアからの招待ならば図書館の鍵をもらっているのだからこれ以上恩恵というか報酬をもらう理由もないのではないかと思ってしまうのは仕方ないことだろう。


「招待ですが、エリアへの招待をなさっている方々から事前に『シオンと名乗る少女のような見た目の子がきたら自身のエリアへの入室を許可するように』と仰せつかっております。また、当ホテルはそのほかの場所にも広く展開していますのでどちらにそのお客様がいるかなどの情報提供はできません。しかし、お客様からの伝言をお伝えすることは可能です。もし、どなたかにお伝えしたいことがありましたら伝言サービスもありますのでぜひご利用ください」

「はい」


 どこか、借りてきた猫になってしまうのは仕方ないことだろう。コメント欄では「はいbotじゃんw」などと書かれているが、こんなところ普通に来たことなんてない。家族からの冷遇されているんだから、ホテルってだけで新鮮なのだ。


「それでは、お部屋になりますが1098号室をご利用ください」


 その言葉と同時にホテルマンは消えた。そして、部屋への道順が光の道として案内されるようになっていた。そのまま、その部屋に向かいながらホテル内を見てみればVIPエリアと呼ばれるだけあって調度品の品質がいいことがわかる。そのまま、部屋にはいれば自動で灯がともる。部屋の造りは、ベッドルームが別にあるのかダイニングテーブルにソファなどがある部屋だった。とりあえず、ソファに腰を掛けてずっとだんまりしている天使の子へと話しかけることにした。

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