20.はじめての失敗
クエスト完了したのだ。アルヴィースは、俺を送り出して後を追ってくることはなかった。それが、この状況に甘んじるのではないのがどうするか考えながら森を歩く。
【匿名希望さんがコメントしました】ギフト開けてみませんか?
【いっヌ至上主義さんがコメントしました】ワクワク
【束縛から放たれし英雄さんがコメントしました】楽しみ
コメント欄からの流れでギフトの存在を思い出した。このギフトを受け取るためにメニューを開いて、プレゼントボックスから回収をする。小さな存在の母さんからもらった時は、プレゼントボックスにそのまま装備品が入っていた。しかし、今回のギフトは内容が出さないとわからないもののようだ。
ギフトを取り出せば「触媒」と書かれていた。
『触媒
召喚に使用するためのアイテム
スルーズの召喚率が上がっている』
触媒と書かれたそれは、小さな槍のネックレスのようなものだった。召喚に関して知識がなにもないから、業績ポイントのショップを確認してみることにした。もしかしたら、そこに召喚系の魔法のヒントがあるのかもしれないと思ったのだ。
『業績ショップを開きます』
【炎拳の喧嘩王さんがコメントしました】業績ショップ初めてつかうの?
【車を駆る雷さんがコメントしました】説明しようか?
【匿名希望さんがコメントしました】おじさんたち鼻息あらいよ
コメント欄が業績ショップを開いたことでなぜか盛り上がりを見せた。たしかに初めてつかうけれども、こんなにもみんなが群がってくるとは思えない。なにかこのショップにはあるのかもしれない。業績ショップについて調べるの忘れていたから、どんなシステムでなにを購入できるのかすらわからない。
『業績ショップへようこそ
ここでは、業績ポイントを消費してスキルの購入・アイテムの購入が可能です
シオンの現在の業務ショップでのランクは無名になります
購入できるものに制限が入ります
上のランクに上がるのは業績を上げていくか購入をしてください
それでは、よい買い物を』
業績ショップについての説明が初めに流れた。ランク制度があるのはなんとなく予想がつく。購買意欲を高めたり、このランクで格付けがされるからだ。けれども、業績を上げるのでもショップのランクが上がるのはいいシステムなのかなと思える。こんかい、ショップを開いたことによって業績が解放されている。検索機能もあるから効率よく欲しいものを探すことができるのは便利だから好きだ。何があるのか見てまわるのも好きだけれど、目的があるときだと見落とすことが多いのはなぜなのかわからない。
「うーん、召喚系のスキルを購入できるか確認してからこのショップに何があるのか見ていきましょうかね。召喚は、お待たせしてしまうとよくない気もするんですよね」
【戦死者を選ぶものさんがコメントしました】どっちでもいいよ
【浮名を流す主神さんがコメントしました】ショップ見てまわろう
【小さな存在の母さんがコメントしました】召喚をさきになさい
【悪戯好きの気まぐれさんがコメントしました】ショップですよ
コメントの感じから意見が半々くらいだ。ショップを見てまわってほしい人派と召喚派、あとはどっちでもいいよと言ってくれる人たち。どちらでもいいと言ってくれている人たちは、本当にどっちでもいいと思っているのだろう。実際に関係ないからだろう。余計なものを購入しないためにも、さきにスキルの購入だけしてしまうのが先決かもしれない。
「うーん、悩んだんですけど先にスキルだけ買ってから見てまわりますね」
そういって。検索欄から召喚と入力してみる。そうすれば、召喚術、召喚魔法など様々なものがでてくる。その中から、俺が習得可能なもので絞り込み検索を試してみた。その結果として、検索に引っかかったのは召喚魔法初級だった。必要な業績ポイントを確認すれば、15ptで購入可能となっていた。
『プレイヤー名:シオン Lv14 HP120 MP145
STR100 INT160(+20) DEX150 AGI200 LUK320(+210)
レベル上昇報酬 ステータスポイント+14
詳細
空腹度 89/100
現在の状態:普通
疲労度:23/100
称号:なし
業績pt:14pt
称号pt:0pt 』
そう、微妙に足りないのである。
「うわぁ~、これもう少しなにかした方がいいのかもしれないです。業績ポイント1足りてなくて」
この言葉を聞いてだろう、コメント欄が一気に盛り上がる。きっと、いままでとんとん拍子に進んでいたのが嫌だったりする人たちがこぞってコメントしているのかもしれない。けれど、よく来てくれていてコメントくれている【浮名を流す主神さん】【悪戯好きの気まぐれさん】あたりは大盛り上がりになっている。これを見るに運がいいのも気にくわないと感じていたのかもしれない。
無料でなにか購入すできるものがないのかとおもい、ショップ欄を見ていると気になるものがあった。それは、『好感度ブック』と書かれている本だ。このゲームで好感度なんて言葉を聞いたことはない。もしかしたら、やりこみ要素や一部では有名なのかもしれないが、俺みたいな世間に疎い人間の耳に入ってくるゲームなんだから本当は好感度システムも存在しているのかもしれない。
無料だし、なにか買ってみるのもいいかなと思い購入することにした。購入ボタンを押せば、目の前に本が出現する。その本を開こうとした瞬間、不快感を覚える音が響く。
『荳也阜繧定ェ咲衍しました。
これより邨ア蜷準備を開始します』
これが、目の前に現れたのだ。そして、その本が俺の中へと取り込まれていった。
「いった、なんなんだ」
【浮名を流す主神さんがコメントしました】始まったな
【車を駆る雷さんがコメントしました】いよいよか
【匿名希望さんがコメントしました】はやいわね
【鳥と太陽さんがコメントしました】ここが震源地か
【炎拳の喧嘩王さんがコメントしました】ははッ
【束縛から放たれし英雄さんがコメントしました】君がか……
【複数の顔を持つものさんがコメントしました】ふたりだけしっていたのか、ずるいな
【深淵を覗き見た人さんがコメントしました】まだ観測できないが、少し見えるな
謎のコメントが流れていく。まるで、何かの一体感を持っているかのように。1人だけ少し的外れなことを言っているが、それでもまるで文字化けを読めたかような反応をしている。他にも、「うわ、ここ高杉」「ほろびる」「浄化される前に隠れよ」などのコメントが流れたがすぐに落ち着く。そして、取り込んだ本について知りたくてステータスを確認すれば、スキル欄に『好感度ブック』とよばれるものが追加されていた。
『プレイヤー名:シオン Lv14 HP120 MP145
STR100 INT160(+20) DEX150 AGI200 LUK320(+210)
レベル上昇報酬 ステータスポイント+10
詳細
空腹度 89/100
現在の状態:普通
疲労度:23/100
称号:なし
業績pt:12pt
称号pt:0pt
【取得済みスキル】
レイピア初級
クリティカルヒット15連撃
解体Level1
炎魔法初級
水魔法初級
風魔法初級
土魔法初級
初級鑑定技術
好感度ブック
【取得中スキル】
初級索敵59%
忍び歩き初級40%
レイピア中級43%
マッピング初級29%
中級鑑定術 69%
【取得可能スキル】
???術
???魔法』
好感度ブックについて確認しよとした瞬間後ろから何かにぶつかられたのだ。




