6.ガチャ3
その言葉と同時にガチャを引く。ここでは、確定演出がまた出現した。けれど、虹色に輝くカードは1枚だけだった。このままでは、チャレンジが失敗に終わるかもしれない。そう思いながら銅色に手をかける。すると、そのカードが回転していると急に虹色の光を放つ。この演出でコメント欄は熱狂を見せた。「やばい、銅から昇格とかあつい」「配信1日目にして配信者の素質○」「これ以上のことを見てももう驚かないかもしれない」「つか、チャレンジ成功じゃん」「いくらだっけ?」「チャレンジしかけてる人増えてて草」など様々なコメントが流れている。チャレンジしかけている人が増えているとみて、確認してみたら炎拳の喧嘩王さんのチャレンジにさらにお金を追加で入れてくれている人が結構な数いた。もしかしたら、2枚引きはしないだろうと思っていた人たちなのかなと思っていたら、増加したのは幸運値を公開したあとくらいから増えている感じだった。
「昇格演出とかあるんですね。確認しますね」
内容を確認すれば、『初心者限定シリーズ 若葉クリスタル(ネックレス)』だった。ネックレスは今、贋作シリーズをつけていたけれど、こっちに変更した方がいいのかもしれない。そんな風に思えるくらいだ。あと1つで初心者限定シリーズの特性が発動される。見ている限り、販売されているのを購入したりサブ垢で出したのを本アカに売って渡しているのが主な方法みたいだ。自力で1つのアカウントで引くことで発動している人はいないみたいだ。
【束縛から放たれし英雄さんがコメントしました】ここに幸運の女神シリーズを出した人の子がいると聞いてきました
【炎拳の喧嘩王さんがコメントしました】あ、来た来た
【いっヌ至上主義さんがコメントしました】知り合い呼んだんですか?でも、これだけすごい引きしてると呼びたくなりますよね
【匿名希望さんがコメントしました】僕も呼びましょうかね
【花ビッシさんがコメントしました】そしたら匿名じゃなくなるんじゃない?
【匿名希望さんがコメントしました】たしかに(笑)
炎拳の喧嘩王さんがなぜか知り合いを呼んだみたいだ。それにしても、2枚引きをあと10連のこしてできるとは思っていなかったから幸運なことだと思う。銅色は3枚に降格したが確認をコメントを見ながら行っていた。とりあえず、『戦乙女のズボン』と『戦乙女のブラウス』がでたからこっちに変更してみた。さっきまでは、ガーリー系だったのが今回は男装の麗人(髪の毛をポニーテールにして)みたいな感じになった。この格好のほうが羞恥心はないからうれしい。それに、戦闘能力が向上するのもメリットだろう。残り1枚の銅色は今まで見たことのないシリーズである『創世記シリーズ』の『欠けた経典1』を入手した。これは、装備アイテムではなく収集系アイテムの1種で全部集めることでイベントが発生する形の探索系イベントを発生させる初動アイテムみたである。実際、このアイテムを入手したことで『【クエスト 欠けた経典の修復1】』が発生している。これに関しては、ゆっくりと修復しながら進行していきたい。銀色は2枚で『時計兎の靴』と『壊れた太陽の耳飾り』が出てきた。『時計兎の靴』は移動系にバフが乗ることが確認できる。その反面、『壊れた太陽の耳飾り』は何の効果などもなく『修復してください』と説明欄に書かれているだけだ。
「太陽関係で耳飾りが出てくるのは結構いますけれど、直したらそれもわかるかもしれないですね。このクエストも受注しておきます」
その言葉にコメント欄は不安を漏らす者もいたが、シリーズみたいな感じでもあるのでぜひとも確認してみたいなと思った。
金色を確認すれば、『贋作 ガーンディーヴァ』『四大天使の羽』『贋作 青のセラフィム(足飾り)』があった。『贋作 ガーンディーヴァ』は弓で武器扱いになる。これは、装備できないからアイテム保管庫に入れておく。『四大天使の羽』は召喚用アイテムで四大天使との縁が深まるとだけ書かれている。しかし、召喚したところでラスボス並に強いであろう存在を倒して仲間にできる気がしないのでこれも保管庫にいれておくことにする。『贋作 青のセラフィム(足飾り)』は水関係の場所でのみバフが乗るみたいだ。しかし、この足飾りに対応している靴がある物とないもので装備ができるかどうかが決まっているのが難しいところだ。とりあえず、『戦乙女のブーツ』とは一緒に装備することができないということだけは理解できる。
虹色を解放する。中身は『初心者限定シリーズ 若葉クリスタル(指輪)』だった。これで、初心者限定シリーズがそろったことになる。
「初心者限定シリーズそろいましたね。それにしても、こんなことになるとは思ってませんでした。あと、10連あるんですけど引いた方がいいですかね?」
【いっヌ至上主義さんがコメントしました】引いてほしい
【炎拳の喧嘩王さんがコメントしました】引くべきだ
【こっくりと狐さんがコメントしました】引いて~
【花ビッシさんがコメントしました】引くところ見たい
【悪戯好きの気まぐれさんがコメントしました】ひくべきだよ
【猫吸い中さんがコメントしました】引いて
【匿名希望さんがコメントしました】ひくべきだよ
「わあ、こんなにもコメントが一致団結するとは思ってなかったです。それじゃあ、アイテムを装備してから10連引いて配信いったんやめようかなと思います」
その言葉と一緒に小判を招き猫に挙げる。すると、招き猫がみたことのないような挙動をする。いままでは、お腹の部分が解放されてカードが出てきていたのが今回は口からでてくる。そんな特殊な状況にコメント欄は熱狂した。「これが幸運値400超えの演出」「400以上で変わるんだっけ?」「500からじゃね?」「つまり、500超え⁉」「500超えとかもう神の域じゃん」「神でも500超えは少なくね」そんなコメントが流れてくる。500を超えると演出変更されるらしい。なんなら、招き猫も少し艶が出てきているように思える。この、招き猫も幸運値が高い人が好きなのかもしれない。
結果は、銅が出現しておらず銀が2枚金が6枚、虹色が2枚になっていた。幸運値が500超えてみたことで銅色が出なくなったのかもしれない。
結果としてはかぶりはなく、『イカレ帽子屋のティーカップ』『赤ずきんの花冠』。金色は『妖精の涙(炎)』『贋作 不帰の地のランタン』『贋作 黄金の籠手』『贋作 浄玻璃鏡』『贋作 朱雀の耳飾り』『贋作 白虎の手袋』。虹色は『白兎神のご神像(召喚用アイテム)』『トリックスターのモノクル』が出てきた。アイテムの確認作業を端折ろうかと思っていたら、虹色だけは詳細がみたいとの声が多かった。なんでも、『白兎神のご神像』は出てきているところが見られていないとのことだった。内容としては、関連する神様を一緒に呼び出すことができるとのことだった。このアイテムだと、ツクヨミが召喚できるかもしれない。すこし、慎重に召喚などはした方がいいのかもしれない。
「それでは、今日の配信はここまでにしたいかなって思います。よければ、また来てくださいね」
その言葉と一緒に配信をぶつ切りする。このあと、ログアウトするのではなく渡されていたクエストの調べもの系をしていった方がいいと思ったのだ。地味な作業系は画面映えしないと思うし、してもいいけれど、話が面白くないといけない。だから、配信を一回切って裏作業を進めることにしたのだ。




