戦術に対する持論を吐かせて下さい
第一に、総力戦の発生要因。これは、多対多の国が戦いを持続的に行うと起きる。(複数の国と持続的に戦争する、と言い換えてもいいかもしれない)太平洋戦争で日本と米国のみが一対一で戦った場合、中立国から輸入が可能であり、単純な兵力で勝る日本が勝利する。と考える。(第一次世界大戦後の米国の国力を舐めているとは思うが。)冷戦時代は核兵器の普及と縦深攻撃により戦いが短期決戦型となり、核兵器に依存した軍隊は不正規戦への対処の意味も込めて軍縮され、職業軍人が中心の軍制となった。
第二に、決戦とは何か。それは制空権や対砲兵戦という質的な面での物と、敵兵力が最も多い所という量的な面での物がある。イスラエル軍はf15などの高性能な戦闘機によって制空権を確保し、中東戦争に勝利してきた。だが、地対空ミサイルの充実によって航空戦力を地上攻撃に活用できなくなって苦戦した時もある。諸兵科連合によってこれを解決したが、砲兵や戦車の火力で航空機の火力を補ったということではないか。
第三に、作戦レベルでの抑止力の有効性。攻め込まれたくない地点には兵力を多く見せる事で攻め込ませず、攻め込ませたい地点には兵力を少なく見せることで攻め込ませる。
第四に、戦わずして勝つという事。より優勢な兵力を見せつけ、降伏した兵を手厚く扱い、抵抗した兵を徹底的に殲滅する事で、敵の軍隊や敵の国を戦わずに核兵器や戦艦で脅して降伏させることは、戦わずして人の兵を屈するということに当たり、そもそも未然に軍隊を持っていない、持たせないでいる国に対しては、ただ歩兵を少し送り込んで占領するだけで勝利することは戦わずして勝つことに当たる。
第五に、戦争の原因。他国と接しているなら起きる。日本が明治維新まで目立った対外戦争をしなかったのは海軍力を日本も他国もまともに有していなかったから。日本は海軍力より戦車や砲兵といった地上軍による拒否的抑止力を強化する事で他国を刺激せずに安全を保つことがより容易になるのではないか。蟻の戦争は人と同じで、群れの規模が大きくなるほどより儀式的な戦争から殺伐とした戦争になっていくらしい。また、魚の水槽と同じで人間も狭いところに押し込むと争うらしい。人間は定住する事で争いから逃れられなくなったという説を聞いたことがある。
https://gigazine.net/news/20190517-ants-war-like-human/
https://www.asahi.com/sp/articles/ASH8Z517SH8ZUEHF00D.html
他国と接していても、きちんと両国が国際法を守り、友好を保っていれば戦争になることはない。
第六に、戦いの構造。草食動物が肉食動物と戦わないのはなぜかというと、メリットがないから。草食動物のオスやカブトムシは、メスや樹液を巡って戦う一騎打ちを行う。また、肉食動物は縄張り争いをすることがある。戦う動物は角を備えており、捕食する動物は爪と牙を備えている。これは人間の兵士が槍を持ち、犯罪者がナイフを持つのと似ている。外敵を押し出すのか獲物を引き寄せるのかの違いだ。蟻の様な真社会性を持つ生物は割と戦うことが多い。人間が調教して罰と利益を与えると軍馬や戦象となって戦う。人間が犯罪者と戦わずに逃げるのと同じで、給料を与えて訓練すると警察官として戦うが、給料を与えないと仕事をしない。中世の騎士が一騎打ちを基本とするのは法律や行政機関がしっかりしておらず、大規模な徴兵ができないためではないだろうか。
第七に、命中率。航空機に弾が当たりにくいのは左右の一次元的な動きだけでなく上下左右の二次元的な的の動き方に加えて時限信管の三次元になるから。ミサイルの場合は自分から近づいて行くからあまり関係ない。曲射の命中率が平射に比べてガクッと落ちるのも二次元的な的を狙うから。(単純な距離による拡散と的の縮小も大きい。)
第八に、戦車の役割。直接照準の自走砲。狙撃兵による機関銃巣の排除や無反動砲で補えなくはないが、輸送車列に加えたりすると抑止力になって襲撃率が低下する。味方への攻撃を吸収したり、狙撃兵狩りや威力偵察にはいいかもしれない。メルカバの様に後部ハッチがあると色々できて便利。
第九に、航空機への移乗攻撃。なぜ難しいかというと、重力の影響を受けるから。船や宇宙船なら重力の影響をあまり受けないから乗り込みやすい。まぁそれでも空中給油ができるから協力的なドッキングは出来るんだろう。じゃあ非協力的なドッキングはどうするかというと、小さな物体を侵入させてハイジャック犯を攻撃する。ダンボール戦機のLBXのような物が入ったカプセルを機体に撃ち込む。小さな物体や微生物のような物(生物兵器?)なら重力の影響は少ないし、撃ち込んだ時のエネルギー量も少ないから機体への損傷も少ない。また、浮力によって重力の影響を受けにくい飛行船の場合は乗り込むことはそう難しくなく、容易に捕獲できる。
第十に、襲撃からの防御。これは、優勢な地域(A)、劣勢な地域(b)、移動中(c)の3つに分類される。A、優勢な地域なら、空港や港、高速道路のように、検査を行う。女性兵士によるボディーチェックや、信用スコアなどの身分証明、x線や金属探知機による検査をする。不審物はとりあえず耐爆容器に入れておくと良い。具体例は防犯カメラ、防諜、占領地域での虐殺。B、劣勢な地域なら、身を隠したり、覆面で犯罪をしたり、自爆テロによる鉄砲玉作戦をしたりする。とにかく見つからないように息をひそめるしかない。具体例はアイヒマンの拉致や覆面の特殊部隊、。C.移動中なら、防弾車を使ったり、ボディーガードをおいたり、影武者を使ったり、ボディーアーマーを用いたり、やはり隠密で活動。集団下校や護送船団のように一斉に移動したりもする。あとは、行動時間を常にずらして悟らせないようにする。具体例は山本五十六機の襲撃、サラエボ事件。軍隊の戦いより、警察と犯罪者の駆け引きの方が自分は面白くて好き。
第十一に、騎兵の役割。名古屋立てこもり放火事件のように、大量のガソリンを散布して銃火器を無効化してから少数の象や馬で突撃するか、暴徒のバリケードを象で破壊するか。(象や馬には靴を履かせたり、足回りを守るのが大事。)
20世紀では自動車化歩兵の代替といった意味合いが大きかったが。
第十二に、戦いの原則。情報戦で勝てばだいたい満たせると思っている。敵を先に見つけて待ち伏せの形に持ち込んだり。敵より多い数で叩き、敵より強力な兵科を用いて攻撃する。そうすれば押せる。数と質と奇襲は明快な基準になるが、実際の戦いは数や質ではそう簡単に決まらずになんともよく分からずに圧倒的な差をつけて終わったりする。
第十三に、射撃方向と機動。戦列艦は側面へ射撃するため、単縦陣を敷いて丁字有利を取り合う。ガレー船は正面から体当たりするため、単横陣を敷く。戦闘機は、正面にしか射撃できないため、背後を取り合う。潜水艦は正面にしか雷撃できないため、速力で勝る水上艦は背後を取って攻撃する。
歩兵や戦車は正面にしか射撃できないため、背後を取ると有利。障害物のせいで部隊をゆったりと前後にしか動けない。輪形陣は、方陣の様に速力や隠密性の高い敵が迂回して攻撃してくるのを防ぐため。
第十四に、捕獲する仕組み。まず、捕獲というのは、敵の機動力を削ぐことにある。マストの破壊、キャタピラの破壊、スクリューの破壊、バラストの破壊。航空機は機動力を削ぐとすぐに墜落してしまう。戦闘機で脅して着陸させたり。鷹や鷲ならば、足で捕まえてしまうのだが。ジェットエンジンを散布した物質で故障させて滑空しかできなくさせて航空機でに足を作り鷹のように捕まえてしまうといいかもしれない。あと、レーザーでエンジンを破壊してから捕まえるとか。だが、ヘリコプターの場合はそれも難しいな。逆に下から捕まえるしかないが、高度を下げられると少し辛い。下からフックショットを撃ち込む?ミサイルや砲弾もレーザーで焼き切ってから自由落下時にキャッチできるかもしれない。