さようなら
もう、疲れたよ……
――2日間、不眠不休で動いたおかげか、敵の目星は付きました。
ただ、目的や裏事情なんて……最後までわかりませんでした。
拷問にかけてまで知ったことも、いえ、私には知る必要のないことでした。
「敵から情報を得る……そんなことせずとも、自らで掴み取ればよかった」
もう、余計なことは考えないようにしましょう。下手な同情や、知識なんて危険すぎる。
そして私には、感情は要らない。
そうして、すべてが解決し……最後はすべてを殺して終わり。
呆気ない最期ですが……真に神命を遂行するという信仰の下では、何の問題もなく終わりました。
「さて……次は何処へ行きますかね? まだまだ、やることは沢山あるんです」
現在私は一人で、アテもなく街の外を彷徨っている。
すべてを捨てた、ただこの身一つで信仰を為そう。
だから、私なんて――誰も必要としない。
――後の世で『星焔の大聖女』は、世界の危機に対して、どこからともなく現れ、そしてすべてを神命の下で、解決するという神話が残された。
それは、世界が変遷し信仰を必要としなくなるまで続いた。
しかし、その後の行方はただ一人を除いて誰も知らないという。
続きが書けねえ? なんもおもいつかねえ? なら、簡潔に完結だ!