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更新再開です!

 属性検査から一ヶ月ぐらい過ぎた。

 今日は、二日に一回のカイルとの魔法の練習の日。


 少しずつ、魔法が使えるようになってきていた。カイルの様にはまだ全然使えないんだけどね。


 最近は聖属性の授業が終わって皆と一緒に普通の属性の魔法の授業も受けれるようになった。それで、呪文も教わったから無詠唱なのもバレなくなったし。


 一人で魔法の練習する時は無詠唱だけど。水球だけじゃなくて雨みたいに水を降らせたり、水鉄砲みたい感じのやつが使えるようになったり。最初に比べれば格段に魔法の腕が上がりましたよ!


「じゃあ、あの的を狙って」

「分かった」


 それで、今しているのは的を打つ練習。

 もっと高度な魔法を使えるようになるための前準備? みたいなやつらしい。


 これが意外と難しい。

 やーっと、的の真ん中に打てるようになったんだよ。

 これも、大事なのはイメージ力。呪文を唱えて、その後に弾が真っ直ぐとぶようにイメージ。

 最初の頃は、まったく別の方向にとんでったからすっごく焦った。カイルにも笑われたし……。


 と、まぁ。最近のことはそんな感じかな。


 あと気になってる事と言ったら……。

 王太子殿下にお茶に誘われたことかな。全く接点がないという訳ではなかったけど、この前急に誘われてびっくり。しかも、二人でなんて。馬鹿なのかなんて思ったことは内緒。だって、不敬罪で罰せられるもん。それに、二人きりなんて私と殿下が恋仲とか思われてしまう。そんなことしたらアステリア様に顔向けできない! 殿下も少しは考えれば分かるだろうに。貴族の中で噂がまわるのなんて一瞬。次の日には私は学園に来れなくなるじゃない。


 そんなわけで、丁重にお断りさせて頂きました。

 カイルとの魔法の練習を言い訳にして。


 ……ごめんね、カイル。


 それにしても、なんでなんだろうねぇ。

 同じクラスだとか夜会で挨拶したとかそんなことぐらいしか殿下と接点ないんだけど。個人的にお話したことなんて無いに等しいし。

 あ、私が聖属性を持っているからそれに興味を持ったのかな。だったら、納得。


「クリスタ? おーい」


 カイルに呼ばれて現実に戻ってきました。

 考えてることに集中すぎてカイルを無視してました。


「ごめんなさい。何かあった?」

「いや、クリスタが先生に呼ばれてる」


 まじですか。

 そう言われて視線を向けるとエイル先生と知らない男性が立っていた。

 良く見ると男性が着ているのは王家の紋章がはいった騎士服で。


 え、えーと……。

 何かな、これは。王家の方が私を呼んでるのかな?


 ……逃げ出していいかな?!

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