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「というわけで、ユキを飼うことになりました」
事後報告でごめんなさい。
カイルは呆れ顔でダリル様は困ったように、エドガー様とソニア様はなんだか嬉しそうっていうかキラキラしてる。
「聖女様、それは聖獣ではないですか?!」
ソニア様は満面の笑みでぐいぐい顔を押し付けてくる。
「それって何ですか?」
そう聞く私にソニア様はうんうんと頷きながらエドガー様と顔を見合わせた。
「聖女様が知らないのも無理はないです。一般的には知られていないことなので。聖獣というのはですね神のつかいといわれている動物のことなんです。聖女レイラも聖獣がいたそうですよ。彼女の聖獣は人前に出ることを嫌い、聖女レイラも聖獣の嫌がることをする方でなないので知らない人の方が多いのかも知れません。聖獣の特徴は白い色を持っている動物で聖女様と同じ魔力をもっているそうです」
ユキはブンブンしっぽ振ってドヤ顔で私を見てる。
ドヤ顔っていうか、なんか『僕すごいでしょ!!』みたいなオーラが出てる。
でもね、ユキ。キミ魔物になってたんだよね?
そう言えば、シュンとしっぽが下がって 一気にテンションが下がったのが分かった。
「クリスタ様、ユキ……聖獣だったからこそ無事だったのでは? もし、他の動物か魔物になったら跡形もなく消えてしまうと思います。それだけ、瘴気は強いのですよ」
あ、しっぽが上がった。
あー、でもなんでユキが魔物になったのかは謎だ。聖獣なら瘴気に負けちゃダメじゃない。
『だって、母様が死んじゃってそれが悲しくかったんだもん』
それは、仕方ない、かな……? て、だれ。
声のする方向にはユキしかいなくて。びっくりしてるのは私だけで。皆は不思議そうにしていて。
『やっと通じたー!』
嬉しそうにしっぽをドリルみたいに振り回すユキ。
あぁ、もう何も驚かないよ……。
こうして、あっさりとユキの魔物化の謎がとけてしまった。
ていうか、言葉通じんならさっさっと言えよ……!
この犬どうするか、なんて悩んでた時間を返せよ。
『だって、魔力がうまく繋がんないんだもん』
だもんじゃない、だもんじゃ。
ユキ曰く、似た魔力同士だと念話みたいなことができるらしい。魔力の波長みたいなのを繋げて会話出来るみたい。たまに、双子とかで魔力がほとんど同じで使える人がいるらしいけど、これが使えるのは聖女と聖獣ぐらいらしい。
とりあえず、分かった。
ただ、一言言わせて欲しい。
レイラ様、女神様私何も聞いてないよ!? 聖獣のことぐらい教えてくれても良かったんじゃないかなぁ!
昨日短編投稿したのでそちらもよろしくm(_ _)m




