32
顔の火照りが戻らないままサンドイッチを作ってカイルのところに戻った。サーナさんから台所のものは勝手に使って言いと言われていたからありがたくつかわせてもらった。
トマトときゅうりのサンドイッチとレタスとハムのサンドイッチ。シンプルですぐに作れるものをと考えたらサンドイッチしか思いつかなかった。本当はもっとちゃんとしたものを作ろうと思ったんだけど火の付け方が分からなかったんだよ。
そりゃまあ、屋敷の厨房に入ったことはないし料理もしたことはなかったけども! なんかショックだった。
それに、前世料理が得意だったとしても今、できるか分からないしね。
「カイル、ごめん。開けてもらっていい?」
「ちょっと待って」
すぐに開けられたドアを通って部屋に入れば机の上は綺麗に片付けられていた。
「ごめんね、サンドイッチしかなくて作れなくって」
食べ盛りの男の子には少ないだろうけどこれしか作れなかったんだ……!
「これクリスタが作ったの?」
「うん、そうなの。あまり、上手じゃないけどね」
早く食べよう、とカイルを促してイスに座った。
まずは、トマトときゅうりのサンドイッチ。
うん、我ながらおいしくできてると思う。今世、初めてにしては上出来じゃない? 作ったのが誰にでもできるサンドイッチなのが微妙だけどね。
「どう? 美味しくできたと思うんだけど」
「美味しいよ。すごいねクリスタは」
「ふふ、良かったぁ」
うん、もう一個のほうもおいしい。
王都に戻ったらお菓子作りでも始めようかな。お父様もお母様も多分許してくれる思うし。
お皿いっぱいに作ったサンドイッチはあっという間に無くなった。
「ごちそうさま。美味しかったよ」
「どういたしまして」
お昼ご飯を食べ終わったあとは手記の解読に戻った。
手記の解読もそろそろ終盤。今日中には終わるかもしれないってカイルが言ってた。
私は、朝とやることは変わらず資料の整理をしてお茶をいれる。邪魔にならないように気をつけながら。
あっという間に時間は過ぎて、夜になった。そして、手記の解読が終わった。
ホレン村にきて二日目の夜がきた。
夏休みは頑張ります(๑و•̀ω•́)و




