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転移だったみたい

結構間が空いたこと、まず「書く時間がなかった」と言い訳させてください。



すいません。

白く塗られた視界にまた色が現れた頃、おれは恐る恐る目を開けた。


「ここは…何処だ?」


見えるのは大理石の床、なんの変哲も無いと言うにはすこし無理があるぐらい変哲がありすぎる壁画。

そこには、5人の人物が描かれていた。


「あれ、どこかで…」


他の4人と離れるように描かれている一人の人物。他の人が神々しい黄金の輝きを持つのに対し、その人物には何もなかった。だが俺は何処かで…

ここで、忘れてはならないことを忘れていた。


「あの、村上君?すこし恥ずかしいのだけれど」


「ああ、ごめんなさい!いつまでもすいません」


周防さんに抱きつくような姿勢になっていることである。

俺は慌てて離れる。

危ない危ない。これでは俺から抱きついたみたいだ。まぁ実際そうなんだけどね。周防さん嫌だったよね、きっと。

俺はチラリと目を向ける。

…あれぇ?周防さんの頰がほんのり赤いような、え、そっち系ですか?チラチラこちらに視線を…

どうしよう、落としちゃったかもしれない。俺一応彼女持ちなんすけど。お、噂をすれば


「ねえ治くん、あの人誰?」


ええっと、おちつきましょうね、楓さん。そんな睨まないで、ね?ほら、あの壁画、不思議だね、見てみなよ


「誰って聞いてるんだけど?」


視線の抵抗もお怒りの楓さんのまえでは無意味、はぁ。


「えぇっと、同じクラスの周防さん、学級委員長で俺とおなじ実行委員でございます。」


「仲いいんだね。」


「いや、そこまで仲がいいわけでは…」


「へぇ〜思わず長い時間抱きついてしまったのに?」


「申し訳ございませんでしたーーーーー‼︎」


こういう時は普通に謝る。だって楓の後ろに目と刀をギラつかせる夜叉がいらっしゃるもの。

そして自然に話を変える、もうこのことには触れさせない。


「そ、それよりもここはどこなんだ?まさか天国とかじゃないよな?」


と言いつつも天国ではないかと割と真面目に思う。

いまでもはっきりと覚えている。みんなの悲鳴、橙色の火柱。死んでいるほうがおかしくない。


「治、壁画の反対の方をよく見てみろ。」


孝介もいた。言われた通りにしてみるとそこには金髪の美女が。

おっといけない、あまりあちら側をみていると夜叉さんの封印が解かれてしまう。

内なる己と闘っていると、全員目を覚ましたらしく例の金髪さんがおもむろに口を開いた。


「皆さま、呼びかけに応じてくださりありがとうございます。どうか、そのお力をお貸しください。」


?????????



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




金髪の美女はセリナと名乗った。曰く、お姫さまだそうだ。


「皆様には本当にすまないと思っています。ですがこの国、いやこの世界は、重大な事態に陥っています。」


彼女の話を要約するとこうだ



ーー この世界の生物は大きく二つに分けられる。『魔のもの』と『そうでないもの』である。

魔のものには魔獣から始まり、悪魔、魔人など、強い魔力を持ったものが多くいる。

人間は魔力の枯渇で死なないことや、強い繁殖力をもっていることから個体数的には半数を占めているが、

個々の寿命、戦闘力、操作可能な魔力量では圧倒的に負けており、お互いに干渉しないことで平和を

守っていた。ところが近年、魔のものの軍勢がこの国に対し、不可侵条約を無視するような行為を

行うようになった。要するに「戦争をするならかかってこい」と言っているようなもの。人類は慌てただろう。そこで、約百年前の文献から俺たちを召喚した。ーー


とまあよくある、集団転移だった。うちの近くの図書館には転移物のラノベもあるので、よく読んでいた。

本のとうりだと、これから反発する人が出ると思うんだけど…


「ふざけんな!なんでそんな俺らに関係ないことで家に帰れなくなるんだよ!」


「どうしましょう、お母様も爺やも心配してしまいますわ。」


ほら、制服からして第二の人が反発してる。ついでに周防さんも。でも周防さんの家には「爺や」なる人物がいるらしい。これは知らなかったな、お嬢様だったりして。

次は、勇者の称号を得るであろう人が、みんなの説得。


「僕は、ここに残るよ。この世界の人を見捨てるなんてできない。」


「孝介くんが残るなら私も残る。私もそんな薄情な人である気は無いしね。」


おっと、勇者は孝介かな?美嘉はサポート系の魔術師ってところか?

で、だんだん残る派がふえて、


「わたしも…のころうかな?」


「わ、私も」


「チッ、しかたねぇなぁー残ってやろうじゃねえか!」


「み、みんな!ありがとう!」


おし、これで決まったな。


「皆さん、ありがとうございます!」


「でも、終わったら帰してくださいよ。」


「はい、皆さんが故郷に帰れるように頑張ります。」


あれ、なんかへんだよね?帰れないかもってこと?


「おしっ、いっちょ世界救うか!」


『オーー』


みんな気づいてないの?

ちょっと短いかな?多分これからはこれぐらいの長さが続きます。

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