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治の試験と……

「琴美は4分弱か……早いな。」


銀狼のコールが聞こえた。俺はバイクを変形させ、腕につけると洞窟に入っていく。腕輪はサイドカーがついた分『執筆』が可能になったので、少し改良した。もとはへんな彫刻だけだったが、今は腕時計のようなものがつけられている。これも、普通に考えてありえないような能力が備わっていて、これをつけた本人にはすごいものを作ったという自覚は全くない。


そして歩いていけばいつもの少しひらけた場所に着く。そこでは銀狼と楓と琴美が待っていた。


「治くん、頑張ってね。」


「気をつけてくださいね。」


『相手は天災級だからな、油断はするなよ。場所はこの道をまっすぐ行ったところだ。』


みんなが俺に気づいた途端に応援してくれる。日本でもこんなことはなかったぞ。


「よし、みんな合格したんだ。俺もやってやるぞ!」


みんなに応援された治は洞窟のさらに奥へと進んでいくのだった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

奥へ進むと、さらに大きな空間があった。多分野球のグラウンドよりは広く、高さは5階建てのビルぐらいだと思う。と、そこに目当ての存在を見つける。ストーンタイガーは全長およそ10メートル、高さは4、5メートルはあるだろう。その体は灰色っぽい毛皮で覆われており、緑色にギラギラと輝く目が隠れていたら大きな岩に見間違えるかもしれない。そんな化け物虎はこちらの気配に気づいたのかゆっくりと振り向く。


「恨みはないんだが、独り立ちのためだ。ちょっと眠ってもらうぞ!」


新武器を相手に向け、少し挑発するような笑みを浮かべて言う。右手に持つ新武器の名前は『ハバキリ』太刀の長さは普通の刀剣と何も変わらないが、この世界には珍しい少し刀身の反り返った日本刀である。ちなみに名前は治が考え、名前に合わせた能力も備わっている。


「職業変更……職業:剣士!」


俺は職業の神により職業の変更が自由にできるようになった。叫んだ途端に俺の周りを光が包み込み、首から下げているクリスタルが強く輝き浮遊する。やがて光が消え、クリスタルも元に戻るとそこにはこう書かれている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

職業:剣士

ユニークスキル:『天才』

        『逸材』

エクストラスキル:『無拍子』

         『直感』

         『二刀流』

スキル:『間合』

    『迅速』

    『剣術(+EX)』

    『腕力強化』

    『脚力強化』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とまあ、こんな感じで自分の持っているスキルの剣術むけの奴を集めまくった結果がこれである。

職業変更によって好きなスキルを選べるようになったので、最強クラスの奴を集めた。特に『剣術(+EX)』は治が今後のことを考えて『究極化』したもので、+EXがついたのだ。


治はこのチートスキルを確認すると、ニヤリと口角をあげて走り出す。『ハバキリ』に神気を纏わせると、『脚力強化』と『迅速』それに純粋な神気による足の強化と3重のスピードアップを行う。もう治を目で追えるものはいないであろう。


残像を残して走って行った治はもう虎の目と鼻の先にいる。治は一瞬勝ちを確信した。だが、さすがは天災級と言うべきか、そう上手くはいかなかった。治は『直感』で何かを感じ取るとすぐさま虎から距離をとる。


『直感』は自分に関する「何か」を感じ取るスキルである。これは非常に勘が冴えると言うもので、いいことも悪いことも自分に関することなら感じ取れるのである。


治が距離をとると、先ほどまで治がいたところに岩のトゲ山が現れる。きっと虎が使った土魔法だが、『直感』がなければ死んでいただろう。密かに次はこれを『究極化』しようと考えたが、すぐに戦いに意識を戻す。治は目に神気を集中させる。これは銀狼が『神眼』と読んでいたもので、神気が可視化できるのだが、治は体内の神気が制御できていなかった時は常に体全体に神気が流れ出ている状態で、非常に神気がもったいなかったので、今では常に制御するようにしている。体内の神気が膨大すぎる故である。『神眼』で見ると虎を覆うように神気が見える。きっと『硬化』を使ったのだろう。


治は『ハバキリ』に纏わせている神気量を2倍に増やす。もともと『ハバキリ』には『どんな物質も切れる』を付与してあるが、それでスキルである『硬化』が破れるかわからない。そこで、あのスキルに使用されている神気量よりも多い神気を纏わせて切ることにした。先ほどと同じ加速で虎に近づき、部屋全体に膨大な神気を放つ。これにより魔力はほぼ消滅し、土属性の魔法はもう使えなくなった。


虎は魔法が使えないことに困惑しているのか、攻撃の筋が簡単に読めるようになった。俺は『剣術(+EX)』で攻撃をいなしたり、逆に攻撃したりしながら確実に距離を縮める。すると、虎が雄叫びをあげる。目は綺麗な緑から血走った赤に変わり、筋肉は次第に肥大していく。


「『獣王の加護』か!」


『獣王の加護』体力を大量に使うが戦闘能力全般が著しく上昇する。が、治はこの状況を楽しむように笑みを浮かべる。


「少し試してみたいんだよな。」


そういって治は『ハバキリ』を構え、神気を刀身に集中させて柄をぎゅっと握り、叫ぶ。


「『八頭龍大切断』!」


すると『ハバキリ』の周りに八つの刀身が現れ、一斉に虎を切りつける。虎は四肢を切断され、身動きが取れなくなり、最後には首を切り落とされた。


『八頭龍大切断』はそのまんまで、ヤマタノオロチの首を切ったとされるアマノハバキリから名をもらったこの刀に付与したものである。


治は素材となるであろう毛皮や牙、爪などを回収に行った、その時だった。


『我を引きずり出して何を望む?』


虎の後ろから出てきたのは黄金に輝く九尾の狐だった。

今回も読んでくださり、ありがとうございます。感想、評価を受け付けているので是非お願いします。(質問も同様です。感想からお願いします。)

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