4話
2歳になった。特に変わった事がない。家の中でゴロゴロしてフラフラして喰っちゃ寝する。そして、シフ君をモフモフしながらそれを定期的にビデオカメラで録画される。同じことを録画して容量の無駄遣いと思うのだがいいのだろう。
小説で幼児期や幼少期が書かれない事がわかった気がする。だって、日中暇なのだもの。シフ君がクリーニング店に出張中だから余計に暇だ。
そりゃあ中学生ぐらいから物語は始まるわ。いや、人によるかな。子役やったり、不思議な力に目覚めたり、車と会話したり、会話した車がロボットに変形したり、変形した車のロボットに乗るかもしれない。ほとんど画面の中にしかないな。何か出合いがあるとすれば小学校に入ってからな。水泳や競技カルタか山登りか。あとは、楽器? サッカーや自転車もあるか。格闘技を含む痛いおもいをしなければとりあえずいいや。
最近、わかったことは母はまだ高校生だった。だって、制服着て学校に行っているのだから間違いないだろう。多分。テレビドラマ的な展開があったのかもしれないが、なんとなく違う気がする。
それと、家には、母以外におばあちゃんと叔母2人。いとこ1人。なので6人とテレビのドキュメントに映るような大家族とまではいかないが、家族が多い方だと思う。それに通いか泊かわからないが国か県?から派遣されている家政婦さんが2人。どれだけ男が貴重なのだろうか。
基本的に母の一番上の姉が常に家にいて次におばちゃんが母といとこは同じぐらい。いとこは同じ制服は違えど母と同じように制服を着ていたので母と歳が近いのだろう。で、最後がもう一人の叔母。そして、この叔母。医者をしている。母の出産のときも一緒に手術室に入っていたらしい。分娩室ではなく手術室なのは産まれてくるのが男の子で最新鋭の機材を多く並べ万全の準備をしたからとのことだ。それなのにその機材をすべて無駄にしてなかなか泣くことはなった僕に力は技で泣かせたという大雑把な性格を持つ。いいのかそれで。
あの痛みの原因は貴女か。
あと、ちょいちょいひいおばあちゃんが来る。ひいおばあちゃんはおばあちゃんの姉家族と暮らしているらしいが、ちょくちょく来る。
他の親戚年に数回会う程度なのにな。
歳はわからないが、見た目50代前後にも見える。よく母の一番上の姉と映画やアニメの話をしている。趣味なのかな。
そして、家族皆、名前で呼ばせようとしている。あー、とか、うー、とか言わなり舌足らず言葉足らずに、おかさん、と母を呼んだあたりから特に。小さいやゆよ、濁音とかかなり難しい。伸ばすの簡単で楽だ。
ちなみに、初めて発した言葉は、まーまー、ということになっている。個人的には、あー、や、うー、でもいいと思うのだが駄目らしい。
母、茜。医師の叔母、蒼。もう一人の叔母、翠。その子は六花。おばあちゃん、二葉。ひいおばあちゃん、如月。母姉妹は色。おばあちゃんは数字。ひいおばあちゃんは旧暦、母のいとこは季語?を基にして名をつけられているようだ。予想だけど。
晩御飯時はお酌をさせようと瓶を持たせられたこともあったが、瓶は重かった。缶も重いけどね。落とした時に高さが低いので割れはしなかったが、ドン、とそこそこ大きい音が鳴った。びっくりした。泣いた。そして、もよおした。いろいろとびっくりした。
~~~~~~~~~~
うちの子が可愛すぎる件。
赤ん坊のころはご飯とおむつ、急に夜なくことはあって周りと比べればかなり少ないらしい、それ以外だと予防接種で泣いたぐらいでほとんど泣かないで心配したが、間違いなくすくすく育っている。
ピーマンやニンジンは口に合わないのか顔をくしゃくしゃにして吐いてしまうけど、よくあることらしい。それもまたかわいい。
大きい音が苦手なのか雷の他に急な物音が鳴った時はぬいぐるみに抱きつく。バカな姉がビールを持たせ酌させようとしたときは自分で落とした音にびっくりして泣いたのもまたかわいいかった。そのあとちょっと大変だったけれどバカな姉が悪いので問題ない。
病院に帰れ救命医。
あと、おばあちゃんがよく来る。アニメーターを養成する学校で絵と何かを教えているらしいがそのほかにアニメの監督と絵を描いているはずなのに仕事はいいのか。家のイラストレーターは急にアニメの絵描かないとといって大変だぞ。偉くなると仕事量が違くなるのかな。それともただ翠ねえに仕事を押し付けに来たのか。
夏のイベントでコスプレさせて売り子をさせたいと2人で話していた。バカじゃんないの。業者に頼めよ。
思い返せば意外と泣いている気がするが、歳相応かな。とりあえず、冬用の着ぐるみパジャマを用意しなければ。