声の主
joukenです。
二作を同時に進行して行こうと思います。
頑張るつもりですが、投稿が遅くなるかもしれません。どうか温かい目で見守って下さいますと幸いでございます。
ここは、どこだろう。
辺りは一面真っ暗闇。
周りには誰も居ないし、何もない。
全てが闇に包まれている。
ハッキリしてるのは俺の体だけ。
あれ?そう言えば俺……
まあ、ここはあそこだな。多分。
なんだ、俺はこっちだったのか。
確かにマトモに生きてきてなかったけど、そこまで悪い事してないと思うんだがな……
でもこんなところなのか…
「・・・・・・・・・」
ん?なんか声が聞こえたな。
誰だろう。謎の声のする方へ歩き始めてみた。
「・・・・・・・・・だな。」
ん?何だって?
「こ・・は・・・・だ・。」
よく聞こえない。
「こいつは・・地獄だな。」
「こいつは天国。」
「こいつも天国だな。」
「こいつは・・。こいつは・・・。」
なんだここ、地獄か天国かを決めてんのか?
にしても声の正体ってやはり鬼なのか?
恐る恐る声の正体に近付いて行く。
「痛っ。」
暗闇を歩いていると何かにぶつかった。
「壁か?」
触ってみるとコンクリートの様な冷たく固い、そんな質感だった。
声の正体はこれの向こう側から聞こえる。
「って言っても、どうしたものか。この暗闇の中こいつの正体もわからないしなー。」
取り敢えずこいつを触りながら移動してみるか。
この行き止まりを左に曲がってみた。
こういう時人間って左を選びやすいらしいな。まあ、そんなことよりも。
左に曲がって数分後、こいつは突然無くなった。
右に曲がれってか?
「よし、行くか。」
曲がると少し奥の方に右側から光が差していた。あそこか。声がそこから聞こえていた。
その正体を知れる高揚からか俺は走っていた。
そして光の差す空間へ足を進める………
「眩っ…」
そこに鬼なんて居なかった。
拙い文ですがこれからもよろしくお願いします。