埋めなおすということ
まあ、ちょっとだけ投稿です
以前からよく書いてますが
物語とは欠けたものを埋めなおすものであると言っております
で、ココで問題になるのは、主人公が欠けたものを埋めたならば物語は完結
ココまではいいのですが、主人公の欠けたものを埋めるという所で考え方の相違が見受けられます
主人公がなにかしらのものを奪われた→それを全部返して取り戻せばOK
という考えが多いですが、それは間違いだと断言できます。
奪った側の罪が断罪されていません
奪われた物は奪われた物が戻ってきて、そこで初めて「当たり前」の状態なのです。
そこに「奪った側のマイナス」の分が戻されていません
物語のカタルシスは「奪った側の罪=マイナス」を取り戻すのにいかに魅力的に魅せるか
これにつきます。
つまり、必罰なのです。
裁かれる事がない物語もある、許される物語もある
そこは否定しませんが、許す事によって罪から逃げる事ができなくなるが故に許されるのです
主人公に服従する(ハーレムでも奴隷でも伴侶でも同じです、主人公に逆らう事は許されません)
償罪のため、旅に出る(当然罪に伴う非難は覚悟でしょう、最悪命がなくなるのもやむをえません)
いろいろありますが、つまるところ、罪人は罪人だという事です。
マイナスをそのままで物語は終らないのです
もしそのままで終わるならば、そのような物語は物語でないといえます
あえてきつい表現となりましたが、ぬるい話が多すぎるようですので、あえて書かせていただきました。