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プロローグ『七つの世界』
人間は何かしらの才能を秘めている。
それはスポーツに秀でていたり、絵心があったりと様々で、複数持ち合わせていたりする者もいる。
そして、そんな才能を一つも持ち合わせていない人間など存在しない。
ゆえに少年は、その才に目覚めた。
──世界を拡げる力。
誰の手も届かないところへ。
誰もいない世界へ。
願い、望み、少年の才はそれを叶えた。
それが異世界。
少年の存在した世界──現世より派生した、六つの、夢想の世界。
望みを叶えた少年は、その才に食い殺された。
そして、その魂は三つに分かたれ、今も七つある世界のどこかを、彷徨っていると言う──
プロローグは以上で終了となります。
続かないとか言っておきながらプロローグまでばっちり書き終えてしまいましたが……ここから本編、続くかわからないのはここからです。
気長お付き合い頂ければ幸いです。