表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/32

09話 親

「何で人を殺したりする。人を殺すのは犯罪なんだぞ。」

「知ってますよ。でも、私達は産まれた時から暗殺の方法を教えられたんです。そして、その方ほでお金を稼ぐのが一番儲かると聞いたから。だから、私達は犯罪を実行しているんです。」


他の4人もうなずいた。そうだとしても、誰がお前達に教えたんだ?産まれた時から?もしかして…。


「雛、人を殺して儲かる話を教えてくれたのは俺のお父さんか?」

「すごいですね。正解です。お兄ちゃんの、お父様から教わりました。」


そんな。何でこんなに可愛い妹達に、人を殺す方法を教えたんだ。


「なら、なおさらやめるんだ。」

「ごめんね。それは無理なんだ。」


5人はそれぞれ肌を見せた。


「何だよそれ。」


目にしたのは、赤くて丸い物が肌とつながっていた。


「これはね。爆弾なんだよね。」


爆弾?爆弾とは、爆発したら大変な爆弾なのか。


「この爆弾は、私達が任務に反論したり断ったりしたら爆発するんだよ。」

「それなら、脅されてやってるのかよ。」

「初めは確かに怖かった。」

「……、いつ…起爆するか…わからないから。」

「でも、今は全然怖くないよ。」

「だだだだから、私達は人を殺したりする事が平気になったんだよ。」


5人は、1人1人話した。それは、脅えていることを忘れようとして人を殺す快楽を覚えてしまった。


「そんなの、間違えている。お金に困ってるなら俺があげる。だから、それでいいだろ。」


雛は、首を横にふった。


「ごめんね、お兄ちゃん。お兄ちゃんの気持ちは分かるけど、私達はお兄ちゃんのお父様にばくだいな借金があるんだ。」

「なら、その借金を俺が全額払うからやめろ。」

「……、お兄ちゃんでも…無理。」

「何で無理なんだよ。金額を教えてくれ。」


その金額に俺は、無理だと確信した。


「1000兆だよ。お兄ちゃん。」

「え……、ホント?」


5人は、首を縦にふった。そして、俺はベットから立ち上がりベランダに向かった。


「お兄ちゃん。気にしなくっていいよ。」

「……私達が、コツコツ支払い……してるから大丈夫。」


その言葉に、俺は立ち止まった。


「そそそそ、そうだよ。だから、お兄ちゃんが悩まなくっていいんだよ。」

「安心して楽しく暮らしましょう。」

「そうだぜお兄ちゃん。楽しく暮らそうぜ。」


何で、そんなに明るく俺に言えるんだよ。ホントに辛くないのかよ。


「ふざけるな。俺の妹かもしれない5人を、犯罪にして支払いをさせるなんて許さない。それに、普通に人を殺すことができないだろ。ホントは、辛いだろうが。」


俺は振り返ってみた。そこには、ベッドで泣きそうな目で俺の方を見ていた。


「何でお兄ちゃん、そんなに優しいんの。」

「……そんなに優しいと、惚れるよ。」

「何カッコつけているんだよ。お兄ちゃんのくせに。」

「ホントに、お兄ちゃんがお兄ちゃんでよかった。」

「わわわ、私達の心配してくれる人初めてだよ。」


俺は、1つの目標を決めた。お父さんから5人完全に引き取ることを決めた。


「は~、息子も出ていったし暇だな。」


お父さんは1人で、広い屋敷にいた。


「おい、イスケ。」

「はっ。」

「息子の監視はどうだ?」

「順調でございます。」

「ふん、息子よ俺から逃げれると思うなよ。」


お父さんは、次の行動に移動していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ