07話 俺は聞いてみた。
「うっ、お兄ちゃんおはよー。」
一番初めに起きたのは、鈴美だった。
「あれ?今回は、すぐに言葉を返したりするんだね。」
鈴美は、なぜか少し焦って言い直した。
「……、おはよー。」
なぜ、言い直した。そんなに、無言の間が必要なのか?
「俺、昨日いつ寝たのか分かる?」
鈴美は、首を横にふった。話し声で起きた様子で4人は起きた。
「おはようございます。」
「あ!、お兄ちゃんおはー。」
「お兄様おはよー。」
「おおおおはよー。」
俺は、林がお兄様と言った事に違和感あった。
「林。何で、お兄様と言ったんだ?」
「そんなこと、言ってないよ。」
なぜ、言ってないと言ったのに顔を横にして頬を赤くするんだ。
「言ったの?」
なぜか、雛が俺に聞いてきた。だけど、言っていいのかわからないから林の方を見た。林は、横に首をふった。なるほど、ダメなんだな。
「いや、俺の間違いだわ。」
「よかった。」
なぜ、そこで安心する?そんなに言ってはダメな事なのか。何か決まりでもあるのかな。取り合えず妹達に質問した。
「昨日言った事覚えてる?」
5人全員、首を横にふった。なんだ、そのかわいさ。
「何か決まりありました?」
可那子が、俺に聞いてきた。
「いや、なんでもないわ。」
なぜか、俺は言えなかった。何か言ってはダメなように感じた。
「お兄ちゃん、今日は予定ありますか?」
「予定はとくにないよ。でも、聞きたいことはあるかな。」
「何か聞きたいことがあるんですか?」
雛が、俺に聞いてきた。なぜか、4人も俺の方を見ている。
「お兄ちゃんには、隠し事はなしだ。質問だけど、君達は人を殺したことがあるのか?」
5人は、顔色が青色になってる。何か俺が、聞いてはいけないことを聞いたのかもしれなかった。