表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/32

04話 羨ましい

「いらっしゃい。何名様ですか?」


レストランに入ったらスーツ姿の男性が出迎えた。


「えっと、5人で……す。何でお前がここで、働いてるんだ?」


出迎えた人は俺の知り合い。名前は谷村健(たにむらけん)


「いや、色々あってさ。今はお金稼ぐためにバイトしてるんだ。それにしても、隆人お前が犯罪者なったんだな。」

「おいおい、ちっと待て。俺がいつ犯罪者になったんだよ。」

「お前の後ろの女の子達に、(お金あげるからおいで。)とか言ったんだろ。」

「そんな事言ってないよ。勝手についてきたんだよ。」

「ひどいですよ、お兄ちゃん。私達はお兄ちゃんの妹なんですよ。」

「え…………、隆人ホントなのか?」


もう、説明しないといけないから俺は5人の妹達を座らせて「好きに頼んでいいよ。」言ってから俺は健を引っ張ってレストランから出た。


「おい、隆人。少し待てよ。いきなりどうしたんだよ?」

「悪い。いきなり引っ張ったりして。あの子達は、俺のお父さんがお金で買った子供達なんだよ。だから、俺がお金を支払いして5人を自由にしたんだけど…。名前を聞いたら、俺と同じなんだよ。」

「ちょっとまて。隆人には妹とかいないはずだよな?」

「それが、ホントなのか嘘なのかもわからないんだよ。」

「まあ、わかった。てぇ、その5人はどうするんだ?一緒に暮らすのか?」

「いや~、今のところありえそうだよ。」

「なんだよ。隆人ばかり、羨ましい生活して。俺にも、一人ぐらいわけてくれよ。」

「それは、俺が決めることではない。5人に直接聞いたらいいよ。」


俺と健は、レストランの中に戻り5人の元に向かった。俺が目にしたのは、テーブルいっぱいに食べ終わった皿がたくさんあった。


「お前らはどんだけ、たくさん食べるんだよ。」

「お兄ちゃん、お帰りなさい。お話は終わりましたか?」


雛だけが、話しかけてくれた。他の子達はずっと食べ続けていた。


「えっと、話は終わったけど俺の知り合いが君達に話があるんだって。ほら、健言えよ。」

「いいですよ、お話聞きますよ。」

「ありがとう。それでは言いたい事を言います。俺の妹になってください。」


健が言い終わった瞬間5人は、「イヤだ。」健に向かって言った。健は、ショックで俺に一言言った。


「隆人。俺にできることがあったら言ってくれ。」

「わかったよ。なら、1つお願いがある。マンション売ってくれ。」

「どうしたんだ?お前たくさんマンションあるだろ。」

「そうだけど、頼むよ。」

「しょうがないな。金額の上限はないだろ?」

「ないよ。だけど、家具とか服とかも合わせて今日中に揃えてくれ。」

「全部だと。急すぎるだろ。」

「もしも、できるなら2倍の金額で買う。」

「ホントに、隆人は変わらねえな。」


雛が、健さんが言った言葉に興味をもった。


「健さん。お兄ちゃんの昔知ってるんですか?」

「知ってるよ。知りたいのかな?」

「はい、教えてください。」

「なら、今度俺の家で楽しくお話しようぜ。」


雛は、イヤそうな顔で言った。


「すいません。やっぱりやめときます。何か健さんから危険な感じがしますから。だけど、お兄ちゃんになら何をされても嬉しいです。」


頬を赤らめて俺の方を見ながら言った。


「クソー、隆人ばかり羨ましいなこのやろ。覚悟しろよ。マンションとか色々全部合わせて5倍だからな。」

「わかったから、よろしくな。」

「何でお前は、そんなに爽やかなんだよ。」


健は、バイトを途中でやめてレストランから出てった。そして後ろから、俺の服を軽く引っ張られてる感じがしたので俺は振り返った。


「どうした?鈴美。」


鈴美は、俺に長い紙を渡した。


「えっと、もしかして請求書かな?」


鈴美は、縦に顔をふった。恐る恐る金額を見た。


「凄いね。」


金額は、10万5872円だった。俺は、5人がこんなに食べると思わなかった。5人はニコニコしながら「お兄ちゃん、ごちそうさまでした。」言われた。


「わかったよ。さあレストランから、出るよ。」


俺は紙を持ちながらレジに向かった。紙を渡してお会計済ませた。そして、レストランから出た。


「まだ、知らないことが多いから話してほしいんだよ。いいかな?」

「はい、わかりました。」

「いいよ、お兄ちゃん。」

「……うん。」

「何から聞きたい?」

「ははは、はい。」


とりあえず、俺達は公園に向かった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ