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32話 ウルフ
そして、再会してる間も百合とフリン達はウールの森に向かって全速力で行っていた。
「あの、フリンさん。ウールの森に何かいるんですか?」
「ああ、そうだな。1つ言えるとしたら、あの森はウルフの森なんだよ。」
「それが、何か関係があるんですか?」
「かなり、関係があるんだよ。ウルフは、姿を現したりはしないがそれは長い間食わなくても大丈夫だからなんだよ。だけど、ハスラの血だけを食べんるだよ。」
「でも、私の姉妹にハスラの血の人は居ませんよ。」
「それは、お前達がわかっていないだけだろ。」
「もしかして……………」
「そうだよ、姉妹の中に一人いる。ハスラの血を受け継いだ女がな。」
それは、百合はもちろん他の姉妹もわかってなかった。けど、それが問題ではない。この後のウルフに問題があった。
「そんな、誰がハスラの血を受け継いでいる子を教えてください。」
「そこまで、わからないよ。」
「そんな…」
「まあ、そこはわからないけど…。残念だが、母親は死ぬと思う。」
その時が、近いことがフリンはわかっていた。




