31話 再開
ハスラの血は、希少のドラゴンを代々契約している人達である。
「貴様は、ハスラ族の1人か?」
「…私は、ハスラ族とウムラの子。」
「えー」
里奈・雛・可那子・林・美奈子が、驚いた。
「鈴美ホントなの?」
雛は鈴美に聞いた。
「うん。…ホント。」
その証拠に鈴美は、自分の腕を見せた。
「ホントだ。」
そこには、ドラゴンのウムラの鱗があった。もちろん、雛は触って確認した。
「……信じた?」
「うん…」
「ホントの様だな。なら、お前の親は誰なんだ?」
「…う~ん。」
「何だわからないのか?」
「うん。」
「お前親ぐらい覚えろよ。」
ウムラは、笑いながら言った。そしたら、ウムラの背中から声が聞こえてきた。
「ウムラダメよ。」
「起きたのか。」
「少し前にね。」
背中に居た、人が立って姿が見えた。
「……、契約しているの…あの人だ。」
上から私達を見て一言言った。
「鈴美?」
「…そうですが、誰ですか?」
「鈴美ホントに鈴美何だね。」
ドラゴンの背中からおりて鈴美に近づいた。そして、両腕で鈴美の手をとって握った。
「鈴美、ホントにごめんね。」
何といきなり、謝ってきた。
「…誰?」
「そうだよね。私の事は覚えてないよね。私の名前は、西原柚子です。鈴美の母親です。」
周りが静かになった。
そして、誰も話し出さないから、ウムラが話し出した。
「柚子、ホントなのか?」
「そうだよ。この子が私の娘西原鈴美。」
「柚子は子供とか居ないと言ってなかった?」
「え~と、それ嘘だわ。」
「了解。鈴美も私の契約者の1人ですね。攻撃してしまい、失礼しました。」
「…大丈夫。それより、私の…親なのはホントなの?」
「うん。多分私しか知らないと思うけど、鈴美の体の胸の所に傷あるよね。」
鈴美は、確認した。結果、傷があった。
「…今は…信用する。」
「おう、信用してくれ。」
そんな、楽しそうに話している事に驚いていた。
「すいません、伝説の3人の1人ですか?」
里奈は、聞いてみた。
「そうだよ。フラッシュ・ナポレオンは亡くなったね。そして、私の今の名前は、ウムラ・ウスラ。そして、こっちの旦那が、ウムラ・ウルスだよ。」
やっと会えた、伝説の3人の中の1人ウムラ・ウスラ。そして、鈴美の母親にも会えた。
けど、その楽しい時間は長くはなかった。




