22話 壊れる
ナポレオンは逆に質問した。
「それは、こちらの質問です。何であなたがここに存在しているんですか?」
「そんなことを、お前にいちいち言うわけないだろ。」
そして、逃げようとした瞬間。
「フールリング」
ナポレオンから、光の輪が出てきてガルンに向かってとんでいった。
「そんなものに捕まるかよ。」
ガルンが、ジャンプして輪を壊そうとした時。
「フラッシュバーン」
輪がいきなり広がりガルンを包むように広がり確保した。
「なに!!」
「考えがあまいです。」
その姿を見ていた里奈と百合は、お兄ちゃんがやられてるのを見て行動した。
「百合助けるよ。」
「……………」
「百合!」
お兄ちゃんが、怖くて行動ができなかった。
「ちっと百合しっかりしてよ。私達が助けないで誰が助けるのよ。」
その事をナポレオンは、聞いていた。
「里奈やめなさい。もしも、行動しようとするならあなたの行動も封じますよ。」
それは、ナポレオンがガルンに集中したいからだった。
「封じるなら封じてみなよ。」
「わかったわ…そうするわ。」
その時だった。
バーン
「は~は~は~、やっと壊せたぜ。」
何とガルンを確保していたフールリングが壊れた。
「うそでしょ、私のフールリングが壊れるなんて。」
初めてナポレオンの、フールリングが壊れたときだった。




