11話 妹作る?
「そうだよな。怖いよな。」
妹達に、背中を向けた。
「すいません。」
「ごめんね。」
「……、お兄ちゃん。」
「少し、時間ちょうだい。」
「…、怒らないで。」
5人は優しく言ってくれた。
「わかったよ。けど、少しの間離れるね。」
また、Sを解除した。砂煙をたちあげて姿を消した。
「お兄ちゃん……」
4人は、黙って見ていた。
「クソクソクソ、健早く出てくれ。」
俺は数分間走りながら電話を鳴らし続けた。だけど、出てはくれなかった。
「電話は、後にするか。」
切ったと同時に電話が、かかってきた。
「何だよ、早く出ろよ。」
「誰かわかるかい?」
その声は、お父さんだった。俺は走るのをやめて立ち止まった。
「何でお父さんが、健の携帯出るんだよ。」
「健を、殺したから持ってるんだよ。」
「ふざけるな。」
俺は、怒鳴った。
「ふざけていないよ。健もかなり抵抗したんだよ。」
次の言葉に俺は、息を飲んだ。
「死神の孫、イムラ・ソウム。だったからな。」
「そこまで知ってるのか。どこで知ったんだよ?」
その情報は俺だけしか知らないと思っていた。だけど、健は言っていた「あと一人、僕の能力知ってる人がいるよ。」それが、俺のお父さんなのか。
「もう、わかってるだろ。」
「わかったよ。」
「あと、金のカードとめたから。」
「は?金のカードは俺が作ったカードだぞ。」
「確かにそうだよ。だけど、ハッキングしてしまったらお父さんの物になることは知ってるよね?」
俺の考えがあまかった。
「何が望みだ?」
「隆人は、その能力をどこで手に入れた。」
「ふん、そんなの教えない。」
「そうか。なら、残念だな。死ね。」
電話を着られた。そして、空中から3人が襲ってきた。
「死ね。」
「撲滅。」
「解体。」
は?皆バラバラだぞ。何か意味があるのか。
ドカン
「危ないだろ。」
「あれ、生きてる?」
「かわしたからな。」
「かわした?何言ってるの?」
おそってきた女の子が指を指した所を見た。
「何で貫通してるんだ。」
「私達は、空気を自在に操る事ができるんだよ。そして、空気ランキングは1位だよ。」
嘘だろ。マジでやばい。
「D解放、H解放。」
「無駄無駄。回復なんかしても間に合わないよ。」
「防御上げても無駄。」
こいつら、俺の言葉の意味を理解しているのか。
「グハー。」
「もっともっと苦しめ。」
俺は、一方的にボコられていた。その時だった。
「うっ…、何か…ふってくる。」
俺は、意識を失いかけながら見た。
「お兄ちゃん。」
「お兄ちゃん大丈夫か。」
「お兄ちゃん、助けるから結婚……私とする。」
「ダメだよ。鈴美。」
「おおおお兄ちゃん、遅くなりました。」
俺の妹達だった。
「何あいつら、うざすぎる。」
「確かにうざい。」
「殺す。」
3人は空中に、飛んだ。
「逃げろ。お前達では勝ち目がない。」
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。」
林は、能力を解放した。
「視界ブラックホール。」
3人の女達は。
「痛すぎる。」
「目が見えたない。」
「無。」
林の能力は、人の色を変えてその色のダメージを与える。今回の、黒はブラックホール。目が、粉々になって潰れた事になります。
「林使うの早いよ。」
「そうだよ。」
「……、私活躍できてない。」
「ごめんよ。今回は私が活躍したいんだ。」
「ゆゆゆ許しませんよ。」
俺はこんなにも、頼もしい妹達がいたのか。
「あ!、お兄ちゃん。健さん助けて起きましたよ。リバーシブル。」
林の目から、健は出てきた。
「あれ?ここはどこだ?」
俺はホントに生きていることが、確認できて抱きついた。
「やめろよ。俺は男に抱かれる趣味はない。」
健は妹達の方を見た。
「さあ、イケメンの僕に抱きついてもいいんだよ。」
「無」
「理」
「だ」
「死」
「ね」
「ちょっと、ひどくない。」
ホントの健と確認できた俺は安心した。
「さて、3人をどうしようかな。」
「ちょっと待て。」
「何だよ。」
「目の前の3人、僕の妹にする。」
「はー」
「えー」
俺と5人はビックリした。




