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ライジング・サーガ ~初心者エルフとチート魔人~  作者: 秋原かざや
第4章 偽りの王女奮闘記

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SAVE20 みんなで結界を張ろう!

「それじゃあ、結界、張りましょーか?」

 セレさんが、私達に向かって、声をかけた。

「えっと、その前に着替えてきてもいいですかー?」

「着替えなら、ショートカットで着替えられるけど?」

 セレさんの華麗な返答に思わず、うおっと女子ならぬ声をあげてしまった。

 試しにやってみると、ぱぱっと着替えられた。

 そっか、さっきのラナ君がやってたのは、これだったんだー。

「じゃあ、準備いいかな?」

 いつの間にか着替えを終えたキッドに、そのまま豪華な騎士服着たカインさん。それに私がセレさんの前に集合する。

「その前に、名前教えてくれるかな? 詳しい自己紹介は後でね」

 指示するのに必要なようだ。するといち早く反応したのが、キッド。

「あたしはキッド。よろしく、セレっち♪」

「せ、セレっち? 面白い呼び方だけど、まあいっか。うん、よろしく」

 セレさんとキッドが握手を交わす。

「あのっ!!」

 緊張した面持ちで、頬を染めながら手を差し出すのは、カインさん。

 ……あれ? なんか忘れていたような……。

「わ、私の名はカイン・ルクレールと申します。以後、お見知りおきを」

 そういって、セレさんの手を取り、その甲にキスをした。

 まるで、リシアス王子のように、いや、それよりも優雅で格好良かった!!

 あれあれ? セレさん、頬を染めてる?

「え、えっと、カインさんって呼ばせてもらうね。こほん」

 何事もなかったかのように、けれど染めた頬はそのままにセレさんは私達を見回した。

「さっきも言ったとおり、この城を中心に結界を張ります。とても強力なやつね。これを張ったら、魔王以外は入れなくなるから、かなり楽になるはずだよ」

「はい、セレ先生!!」

 思わず、私は質問してしまう。

「その結界は、ドラゴンも入らないってことでしょーか?」

「さっきも言ったとおり、魔王以外は入らないよ。大丈夫、入ってこない。そのためにあのラナン君の魔石を貰ってきたんだし」

 紫色に輝くこぶしくらいの大きさの石。

「こ、こんなおっきいの、初めて見た……」

「私もだ……」

 キッドとカインさんが驚いた表情で石を見つめる。

「これって、すごいんですか?」

「すごいもなにも、これ一つで伝説級の魔法が2つ、唱えられるよ! まあ、これからやる結界もその伝説級の魔法なんだけどね」

 ひとつは予備なんだとセレさんが教えてくれた。

 ……っていうか、本当にラナ君、MPはいくつあるんだろ?


 というわけで、私達はすぐさま、セレさんの指示で、3方向に分かれて、結界の準備を行なった。

 その準備って言うのが。

「どっこいしょ」

 ざくっと、こどもの大きさくらいの銀のナイフを地面に突き刺す。

 重くはないが、かさばって仕方ない。

 後、2本も所定の場所に刺さなくてはならないのだ。

『サナちゃん、次はB地点によろ~♪』

 同時に大きな手の矢印がぴこぴこと出て、所定の場所まで導いてくれる。

 これはセレさんの魔法の一つで、導きの手というらしい。

 通信は、セレさんから新たに貰った腕輪で行なってる。この腕輪なら、そう簡単には落ちなさそうだ。

 その指示にしたがって、他の2本も指し終えて、私達はセレさんの元へやってきた。

 既に魔法の詠唱は始まっており、小さな魔法陣がセレさんの足元で展開しはじめていた。

「アミュズ、レヒ、マヴィア……」

 そこまで言って、杖を振り、大きな円を描く。

 魔法陣がまたもう一段階、大きくなった。

「ん、第一段階終了っと」

 そういって、杖を地面に突き刺した。

「して、サナちゃん」

「はい」

 突然尋ねられて、びっくりしながらもセレさんの次の言葉を待つ。

「コシャナクレベルは1以上持ってるかな?」

 え? え!?

 今、何とおっしゃいました?

 もう一度、聞いてもいいですか?

「だから、コシャナクレベル。ここの伝統的な踊りというか、コサックダンスレベル?」

「やっぱりっ!?」

「ここに来て、踊って欲しいんだ。ソレ」

「ど、どうしてですか!?」

 どうしてソレが必要なんですか!?

「その地のダンスを踊ると、詠唱時間が減って、威力が増して保持時間も延長できるんだよね」


 なんですとおおおおおお!!!!


 先生、あの踊りが役に立つときが、あっという間に来ました。

 私も驚き桃の木山椒の木です!!

「あ、踊る前にレベル教えて。レベルによって、必要な時間も変わるから」

「えっと、レベル5です」

「お、なかなか上げたね! それなら20分でいいよ。よろしく!」

 セレさんに肩をぽんと叩かれて、私はよろけながら、その魔法陣の中で20分踊りました。

 みんなに見られながらだったから、余計、恥ずかしかったです!!


「セミア・ルージュ・ヴァキア……この地をライジングの光で照らしたまえ!!」

 それと同時に、青い澄んだ空から、これでもかーーーっ!!

 というくらいの雷鳴が轟いた。

 それがなり終わった途端、この国は、強固なドーム状のオーロラ色した結界に守られた。

「ふう、何とか上手くできたね! 50パーセントの割合で失敗するから、心配してたんだよね」

 そ、それ、初耳なんですけど!!

 こうして私達は、無事、ガルドラシスを守る結界を張ることができましたのです。

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