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灰と霧  作者: ルーシー・オルコット
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8話:生贄の選定

王都の喧騒が嘘のように静まり返った深夜。王宮は、巨大な墓標のような沈黙に包まれていた。 数日前まで吹き荒れていた暴動の炎は、神殿による一時的な配給と、夜間外出禁止令によって鎮火していたが、それは平和の訪れではなく、単なる疲弊と諦めによる静寂だった。


王の私室で 国王バートラムは、部屋の照明を落とし、ただ一本の太い蝋燭の灯りだけを頼りに、グラスを傾けていた。最高級のヴィンテージワインのはずだが、今の彼には、まるで錆びた鉄を飲んでいるような血の味しかしなかった。


「……王都は死にかけている」


バートラムは独り言ちた。 窓の外を見る勇気はなかった。そこには、光を失った街が広がっていることを知っていたからだ。公爵による経済封鎖は、確実に王国の首を絞め上げ、辺境伯による軍事放棄は、王の権威を完全に失墜させていた。


控えめなノックの音が、死刑執行の足音のように響いた。 側近の侍従長が、青ざめた顔で入室してくる。


「陛下……申し上げにくい報告がございます」


「言え。今さらどんな凶報を聞いても、驚きはせん」


「ヘンリー殿下の……ご様子が、さらに悪化しております」


侍従長は言葉を選びながら、しかし隠しきれない恐怖を滲ませて言った。


「先ほどより、マリア様を部屋に監禁し、罵倒し続けておられます。『貴族社会の全てを粛清する』、『公爵の首を刎ねろ』と叫び、剣を振り回して暴れておられるとか……。もはや、理性的な対話が成立する状態ではありません」


バートラムは目を閉じ、深いため息をついた。その息は震えていた。 かつては王国の希望の星と讃えられた息子。美しい容姿と、正義感に溢れた瞳を持っていたヘンリー。だが、その正義感は「身の丈に合わない理想」であり、現実という壁にぶつかった瞬間、脆くも崩れ去り、狂気へと変わってしまった。


「ヘンリー……。お前の軽率な愛と、その後の暴走が、ここまで王国を追い詰めたのだ」


王はグラスをテーブルに置いた。カツン、という硬質な音が、彼の決断の合図となった。 彼は、父親としての情愛を、王としての責務という冷たい刃で切り捨てた。


「……終わらせねばならん」


バートラムは立ち上がり、侍従長に命じた。


「近衛兵を呼べ。ヘンリーをここへ連れてくるのだ。……それと、第二王子トレバーもすぐに呼べ」


「は、はい! 直ちに!」


数十分後。 部屋の扉が乱暴に開かれた。 左右を屈強な近衛兵に固められ、ヘンリー王太子が引きずられるようにして入ってきた。


その姿を見たバートラムは、思わず息を呑んだ。 ヘンリーの服は引き裂かれ、頬には自ら掻きむしったような傷跡がある。瞳孔は開ききり、視線は定まらず、口元には泡が吹いていた。かつての凛々しい王太子の面影は、もはや欠片も残っていない。


ヘンリーは父の姿を見るなり、狂気じみた笑顔を浮かべ、叫んだ。


「父上! なぜ私を止められたのです! 公爵を討つ軍はまだですか!」


彼は拘束を振りほどこうと暴れた。


「私が先頭に立って率います! 逆賊ローレンスを討ち取り、マリアの正しさを証明するのです! さあ、私に剣を! 軍の指揮権を!」


バートラムは、玉座の前で仁王立ちになり、哀れな息子を見下ろした。 胸が張り裂けるような痛みを覚えたが、表情筋を強張らせ、鉄仮面のように冷徹な顔を作った。


「ヘンリー。……黙りなさい」


「父上? 何を仰るのです。国難なのですよ! 今こそ王家が立ち上がる時です!」


「黙れと言っている!」


バートラムの怒号が部屋を揺らした。ヘンリーはビクリと身体を震わせ、初めて怯えたような表情を見せた。


「……ヘンリー・ウィンザー。王国の第一位継承者としてのお前に、最後の王命を下す」


バートラムは、一語一語を噛みしめるように宣告した。


「お前の精神的な不安定さ、および、度重なる軽率な判断による国政の混乱を理由に……本日、ただ今をもって、王太子の位を剥奪する」


部屋の空気が凍りついた。 ヘンリーは口を半開きにし、理解できないという顔で瞬きをした。


「……はい? いま、なんと?」


「廃嫡だ。お前はもはや王太子ではない」


「な……何を……」


ヘンリーの顔から血の気が引いていく。そして次の瞬間、爆発的な怒りが湧き上がった。


「父上! ご乱心ですか! 私が王太子だ! 正当な後継者だ! 私がマリアを守るために正義を貫いたのに! なぜ私が罰せられなければならないのです!」


「正義だと?」


バートラムは冷ややかに言い捨てた。


「お前の言う正義が、王都を飢えさせ、国境を焼いたのだ。己の過ちを認めず、他者を責めるだけの者に、王冠を戴く資格はない」


「違う! 公爵が悪いんだ! 辺境伯が裏切ったんだ! 私は悪くない!」


「衛兵! 連れて行け!」


バートラムは手を振った。


「直ちに王宮の離れにある『北の塔』へ幽閉せよ。今後、許可なく部屋から出ることを禁ずる。また、何人たりとも面会を許すな」


「離せ! 貴様ら、誰に触っていると思っている!」


衛兵たちが無言でヘンリーの腕をねじ上げ、引きずり出した。ヘンリーは足をバタつかせ、獣のような咆哮を上げた。


「裏切りだ! 父上、俺を捨てるのか! 王国を裏切ったのは貴方だ! 俺こそが正義だ! ローレンスに魂を売ったのか!」


ヘンリーの絶叫は、廊下の向こうへと遠ざかり、やがて聞こえなくなった。 後に残されたのは、息子を自らの手で葬った父親の、深いため息だけだった。


「……これで、公爵への『生贄』は用意できた」


バートラムは脱力したように椅子に座り込んだ。 そこへ、入れ替わるようにして、第二王子トレバーが入室してきた。


兄ヘンリーとは対照的に、トレバーは地味で目立たない青年だった。学問を好み、政治的な野心を見せることもなく、これまで宮廷の陰で静かに過ごしてきた。 彼は兄が連行された直後の異様な空気を感じ取りながらも、静かに父の前に進み出て、跪いた。


「父上。……お呼びでしょうか」


「トレバー。……顔を上げよ」


バートラムは、疲れ切った目で次男を見つめた。


「ヘンリーを廃嫡した」


トレバーの眉がぴくりと動いたが、彼は動揺を見せず、ただ静かに「はい」と答えた。


「伴い、お前を新たな王太子として擁立する。……覚悟はあるか」


「……この混乱の最中に、私のような者が務まるでしょうか」


「務めてもらわねば困る。これは、王家が『感情的で不安定なヘンリーの時代を終わらせた』ことを、公爵や貴族たちに示すための政治的なメッセージなのだ」


バートラムは身を乗り出した。


「お前には求心力がないかもしれん。だが、ヘンリーのような狂気もない。今の王家に必要なのは、英雄ではなく、公爵と会話ができる『正気な人間』なのだ」


トレバーは一瞬、複雑な表情を浮かべたが、すぐに居住まいを正し、深く頭を下げた。


「承知いたしました、陛下。兄上が壊してしまったものを拾い集め、少しでも元の形に戻せるよう、微力ながら全力を尽くします」


「うむ。……すぐに準備にかかれ。明日には公式に発表する」


トレバーが退室した後、バートラムは再び一人になった。 王太子の交代。それは大きなカードだったが、それだけでは公爵ローレンスの怒り、いや、計算を止めることはできないだろう。 もっと具体的で、公爵家にとって実利のある和解案が必要だった。


「……プライドなど、犬に食わせてしまえ」


バートラムはペンを取り、羊皮紙に向かった。 彼は神殿長ニコルを呼ぶことをしなかった。ニコルを仲介役にすれば、神殿に恩を売ることになり、彼らの権力がさらに肥大化する。それに、バートラムは気づき始めていた。ニコルもまた、自分の権力欲のために王家を利用しているに過ぎないハイエナだということに。


王は、震える手で、屈辱にまみれた親書を書き上げた。 それは、公爵ローレンスへの完全降伏文書に等しいものだった。


「使者を呼べ。……極秘だ。誰にも見られるな」


深夜の王都を、一台の馬車が疾走した。 王家の紋章を隠したその馬車は、暴動の痕跡が残る街路を抜け、公爵邸の裏門へと滑り込んだ。


公爵ローレンス・オルコットは、まだ起きていた。 いや、彼は眠ることを忘れたかのように、執務室で書類の山と格闘していた。 深夜の訪問者に対しても、彼は驚く様子を見せなかった。まるで、来ることを予期していたかのように。


「……陛下からの親書か」


ローレンスは、王家の使者から手紙を受け取ると、ペーパーナイフで封蝋を切り、中身に目を通した。 部屋には、時計の針が進む音だけが響く。


手紙には、王家の窮状と、ヘンリーの廃嫡、そしてトレバーの立太子の報告が記されていた。そして、その後に続く提案こそが、この手紙の核心だった。


『……つきましては、我が王家は、トレバー新王太子の正妃として、現在修道院におられる公爵令嬢ルーシー・オルコット嬢を迎え入れたいと切に願う。これにより、ルーシー嬢の名誉は完全に回復され、公爵家と王家の絆は、以前にも増して強固なものとなるであろう。公爵家には、過去の経緯を水に流し、どうか王国の混乱を収めるための協力を賜りたく……』


読み終えたローレンスは、手紙を机の上に放り投げた。 そして、口元を手で覆い、肩を震わせた。 それは慟哭ではない。笑いであった。乾いた、氷のような冷笑。


「……ふっ、くくく」


ローレンスは顔を上げた。その瞳は、獲物が完全に罠にかかったことを確認した狩人のそれだった。


「王家は、ついに膝を屈したか」


彼は独り言ちた。


「一度『汚らわしい』と罵って追放した娘を、今度は『王妃になってくれ』だと? なんという節操のなさ、なんという恥知らずな提案だ」


使者は、公爵の言葉に顔面蒼白になり、床に額を擦り付けた。


「こ、公爵閣下! 陛下は本気でございます! これは王家からの最大の譲歩であり、謝罪の意でございます!」


「謝罪?」


ローレンスは冷たく言った。


「勘違いするな。これは謝罪ではない。王家が『生き残るための取引』を持ちかけてきたに過ぎない」


ローレンスは立ち上がり、窓辺に歩み寄った。 ルーシーが王妃になる。 それは、父として娘の幸福を願うならば、複雑な提案かもしれない。愛のない結婚、政略の道具。 だが、公爵家当主としてのローレンスにとって、これ以上の勝利条件はなかった。


公爵家の血を引く娘が王妃となり、その子が次代の王となる。 それは、オルコット家が王家を内側から乗っ取り、実質的な支配者となることを意味する。ヘンリーとの婚約時代よりも、さらに強力な支配権が転がり込んできたのだ。


(ルーシーよ。お前の撤退戦は見事だった。そのおかげで、王家は自ら首を差し出してきたぞ)


ローレンスは振り返り、震える使者を見下ろした。 即座に「承知した」と言えば、王家は安堵し、すぐに物資の供給を求めるだろう。 それでは面白くない。まだ足りない。王家が二度と公爵家に逆らわないよう、骨の髄まで恐怖と無力感を刻み込む必要がある。


「……使者よ」


「は、はい!」


「陛下に伝えよ。……『王家の提案、拝受いたしました。しかし、娘の心と名誉に関わる重大事。公爵家としても慎重に検討する必要があります』とな」


「け、検討……でございますか?」


使者は絶望的な顔をした。それは「イエス」ではない。かといって「ノー」でもない。時間を稼ぎ、相手を焦らすための、最も残酷な回答だ。


「そうだ。検討だ。公爵家の会議を経る必要がある。数日……いや、一週間ほどかかるかもしれんな」


「い、一週間! それでは王都が持ちません! 市場は限界です!」


「知ったことか」


ローレンスは冷酷に切り捨てた。


「王家が娘を追放した時、熟慮の期間はあったか? 即断即決だったはずだ。ならば、復帰にあたって時間をかけるのは当然の理屈だろう。……帰れ。私の気が変わらぬうちにな」


「ひっ……!」


使者は逃げるように部屋を飛び出していった。 静寂が戻った執務室で、ローレンスは再び地図を広げた。 王都、公爵領、そして辺境伯領。 駒は揃った。あとは、不要な駒を盤上から弾き飛ばすだけだ。


「次は神殿か……。ニコルめ、そろそろ退場の時間だぞ」


一方、王宮の「北の塔」。 冷たい石造りの独房に放り込まれたヘンリーは、鉄格子を掴んで叫び続けていた。


「出せ! 俺は王太子だ! 父上、間違っている! 公爵に騙されるな!」


彼の声は枯れ、指先は血まみれだったが、誰も応える者はいなかった。 深夜の冷気が、彼の熱り立った頭を冷やすどころか、さらなる絶望へと突き落としていく。


その頃、聖女マリアもまた、地獄を味わっていた。 彼女はヘンリーの部屋から追い出され、元いた粗末な客室へと戻されていた。 そこへ、彼女が頼みの綱としていたヘンリーが廃嫡され、幽閉されたという噂が届いたのだ。


マリアは部屋着のまま、廊下を走った。


「嘘よ……ヘンリー様が廃嫡だなんて……」


彼女は北の塔へと向かおうとしたが、通路の入り口で衛兵に槍を突きつけられた。


「止まれ! この先は立ち入り禁止だ!」


「通してください! ヘンリー様に会わせてください! 私は聖女マリアです!」


「聖女?」


衛兵は鼻で笑った。その目は、以前のような敬意ではなく、軽蔑の色を帯びていた。


「陛下からの厳命だ。廃太子ヘンリーとの面会は、何人たりとも許されん。特に、そこの元凶となった女はな」


「元凶……?」


「そうだ。お前が殿下をたぶらかしたせいで、国はおかしくなったんだ。さっさと自分の部屋に戻れ! 次に騒げば、地下牢に放り込むぞ!」


衛兵の怒号に、マリアは竦み上がった。 誰も助けてくれない。ヘンリーという後ろ盾を失った彼女は、ただの「勘違いした平民の娘」に過ぎなかった。


マリアはふらふらと自室に戻り、鏡の前に立った。 そこに映っているのは、豪奢なドレスを着た聖女ではなく、顔色が悪く、髪の乱れた、みすぼらしい女だった。


「どうして……。私、神に選ばれた聖女のはずなのに……」


彼女は鏡の中の自分に問いかけた。


「王子様に愛されて、幸せになるはずだったのに。なんでこんなことになったの? 誰も私を愛してくれない。私にはもう、何の価値もないの……?」


彼女の涙は、同情を誘う美しい真珠ではなく、ただの惨めな塩水として頬を伝った。


夜明け前。 王宮のバートラムの元に、使者が戻ってきた。 彼は、公爵からの返答を、震える声で伝えた。


「……『検討する』、だと?」


王バートラムは、その言葉を聞いて崩れ落ちそうになった。 拒絶されるよりも残酷な返答。 それは、「お前たちの運命は、私の気まぐれ一つでどうにでもなる」という、公爵からの無言の恫喝だった。


「ローレンス……。お前は、我々を弄んでいるのか……」


王は悟った。 ヘンリーを切り捨て、トレバーを立て、ルーシーに頭を下げても、まだ足りないのだ。 公爵は、王家が完全にプライドを捨て、泥にまみれて命乞いをするまで、決して許しを与えないつもりだ。


王宮の窓の外、東の空が白み始めていた。 だが、その光は王家を照らす希望の光ではなく、公爵による支配という新たな時代の幕開けを告げる、冷たく無慈悲な暁光であった。


一方、神殿長ニコルは、王宮内の内通者から極秘の報告を受けていた。その内容は、王がヘンリーを廃嫡し、さらにはルーシー嬢を新王太子トレバーの正妃として迎えるべく、公爵に親書を送ったというものだった。


ニコルは神殿の地下にある私室で、その報告書を握りしめ、顔を青ざめさせた。彼の眼前に広がる世界は、一瞬にして崩壊した。


「馬鹿な……! 王家は、我が神殿を通さずに、公爵に完全に膝を屈しただと……!」


彼の頭の中で、これまでの計算が高速で崩れ去っていく。拳を叩きつけられた机が揺れ、インク壺が床に転がり落ち不規則な線を描いていた。彼が唯一の切り札として温存していた聖女マリアという駒は、ルーシーという王妃の座という巨大な権益の前で、一瞬にして何の価値も持たないただの石ころと化した。


「公爵め……! 私を排除するつもりか!」


ニコルは震えた。ローレンス・オルコットは、感情のない論理の支配者だ。ルーシーが王妃となれば、マリアは王家の混乱の象徴であり、公爵にとって不必要な過去の遺物となる。そして、マリアを擁護していた神殿とニコル自身も、容赦なく粛清されるだろう。床に広がるインクだまりの様にニコルの心に昏い感情が広がってゆく。


ニコルは、王家と公爵の和解を何としてでも阻止しなければ、神殿の地位が完全に失われると悟った。


「私の交渉カードは潰された。ならば、残る道は一つ……公爵の勝利の前提を根底から破壊することだ」


彼は、椅子から立ち上がり、部屋の隅にある古い燭台を掴んだ。その炎が、彼の狂気に満ちた瞳を照らした。


「和解を阻止するには、公爵がこの王家と手を組むことに、決定的な不利益が生じなければならない」


ニコルは、静かに、しかし深い憎悪を込めて呟いた。


「火種が必要だ。公爵が王家を見限るほどの道徳的信用を地の底に叩き落とすような、決定的な『生贄』が……。王家が最後まで庇護した聖女が、実は国を滅ぼした『魔女』であったとすればどうだ?」


彼の視線は、マリアの肖像画に向けられた。赤く揺れる炎越しに肖像画が燃えて見える。


「王家が守り、王太子が愛したマリアを、王家主導で魔女として断罪する。そうすれば、公爵は、魔女を庇護していた王家との和解を、公衆の面前で拒否せざるを得なくなる!そして魔女の火刑という侯爵の復讐を満たしながらも、神殿は新たな支配者に取り入る……」


それは、公爵ローレンスへの復讐協力と見せかけつつ、実際は王権を道徳的に破壊し、神殿の正義を新たな支配者に売り込むための、ニコルの最後の、そして最も背徳的な策謀だった。




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