表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あてどない植物記  作者: 蘭鍾馗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/102

【No.85】シリーズ可哀そうな名前⑤ 違うそうじゃない クサレダマ

クサレダマ(サクラソウ科)

Lysimachia davurica

挿絵(By みてみん)


 クサレダマです。


 山地の明るい湿地等に生えます。背丈は数十cmほど。夏に写真のような明るい黄色の小花が穂になって咲きます。なかなかきれいなものです。その明るい黄色から「硫黄草」の別名もあります。

 匂いは、特にありません。腐ったような臭いも、硫黄の臭いもしません。


「じゃあ、なんで『腐れ玉』なんて名前がついてるんだよ?」


 それ、誤解なんです。


 クサレダマを漢字で書くと「草連玉くされだま」。別に腐った臭いがするわけじゃない。

連玉れだま」というのはマメ科の低木で、鮮やかな黄色の花が咲きます(ああ写真がない)。同じマメ科の低木のエニシダに良く似ていますが(ああすみませんこれも写真がない)、それに似た黄色い花が咲くから「草連玉くされだま」。


<クサレダマの花>

挿絵(By みてみん)


 実は生物の和名というのは、学術的に扱う場合はカタカナ書きにするという決まりがあり、そのため普通に植物の名前を表記する場合も、慣習的にカタカナ書きにされます。ところがそうなると、元の漢字がわかりませんから、場合によってはこういう誤解が生じてしまう。

 そういう訳で、「腐れ玉」ではなく、「草連玉」が正解です。


 ◇


 クサレダマの属名はリシマキア。グラウンドカバーなんかに使われる園芸植物のリシマキアと同じ仲間です。そういえばあれも黄色い花。

 日本に自生するリシマキア属、実は結構沢山あるんですが、一番身近なのはこれでしょう。コナスビ。


コナスビ(サクラソウ科)

Lysimachia japonica

挿絵(By みてみん)


 路傍や畑の脇なんかに良く生えていて、茎は地面を這って伸びます。花はやっぱり黄色で、1cmないくらいの小さなものですが、背丈が低いので花が結構目立ちます。和名は実がナスに似ていることから来ているらしいのですが、丸い小さな緑色の実で、大きさも色も形も、ナスを思わせる所は特にないように思うのですが。


 ◇


 それにしても。

 黄色い花を例えるにしたって、もうちょっと別なものにしておけば良かったのにねえ。

 こんなきれいな花を咲かせるのに、


 可哀想じゃないですか。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ