表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あてどない植物記  作者: 蘭鍾馗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/95

【Intermission】驚くべきダリア

 今回は小ネタをひとつだけ。

 でも出てくる花は大物です。


皇帝ダリア(キク科)

Dahlia imperialis

挿絵(By みてみん)


 この間ご紹介した「小原の四季桜」を見に行った時、道端に咲いていました。

 いや、「道端に咲いている」っていうイメージじゃないか。

 高さは3m以上あるでしょう。二階の窓から眺めるほうがいいんじゃないか、っていう位の背の高さ。


 木じゃないんです。これでも草本。これでもダリア。

 花は日本人好みの、わずかに紫がかったピンク。直径は十数cmくらいありそう。クレマチスあたりといい勝負じゃないでしょうか。


<皇帝ダリアの花>

挿絵(By みてみん)


 この花を撮る時は、逆光になりがち。こんなに背が高いと、どうしてもカメラを上に向けますから、花を反射光じゃなく透過光で撮らざるを得ない時が多い。そうすると、本来の色も出にくい。この日は曇りだったので、写真が青っぽく、暗い色になってしまいました。


 というわけで、ちょっと修正かけてあります。

 でも、この方が見た目の印象には近い。

 桜を思わせるような、上品なピンクでしょ?


 ◇


 学名のimperialisは「皇帝の」くらいの意味。まあ、これだけ大きければ納得の名前です。原産地はメキシコ等の中米で、標高1,500m位の山地に生えるそうです。良く育つと5~6mになるとか。

 この花、実は意外と昔から育てられていて、西日本では民家の庭先で咲いているのをたまに見かけることがありました。開花期が11月末から12月と遅いために、関東以北ではその前に霜が降りてしまい、咲かせることが難しかったのですが、近年の気候の温暖化で、最近では関東でも普通に咲かせることができるようになったため、徐々に普及してきたようです。


 それにしても、こんなに大きくなって、原産地では風で折れたりしないのでしょうか?


 この皇帝ダリア、花も大きくて美しいので、これを普通のダリアと交配させた園芸種も作られているようです。埼玉県の「武蔵丘陵森林公園」に行くと、この皇帝ダリアの他に、普通のダリアとの交配種も植えられていて、両方楽しむことができます。



 以上、ちょっと大きなダリアの話でした。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ