【Intermission】あてど植物園企画展示「突然変異展」
また、ひと休みです。
長年植物の写真を撮っていると、時々、突然変異で生まれた珍しい個体を見つけることがあります。
今回は、そういった変異個体を集めてみました。
はい、順路はこちらから ↓
【花の変異】
① 白花
本来は色のついた花の、色素が抜けて白くなったもの。突然変異の中では比較的よく見るものです。
左が変異個体。右が普通の個体です。以下同。
<タチツボスミレ>
<ノアザミ>
② 酔白花
完全に白花にならず、わずかに色素が残ったもの。酒に酔ったようだということで、園芸的にはこう呼ばれます。
<ネジバナ>
<ハナダイコン(ショカツサイ)>
③ 八重咲き
雄蕊や雌蕊が花びらに変化したものです。
ウマノアシガタについては、八重のものを特に「キンポウゲ」と呼びます。
<カタバミ>
<キンポウゲ>
④ 無斑紋花
花の蜜のありかを示す斑紋が消えたもの。
<オオバキスミレ>
⑤ 六英
アヤメ属特有の変異です。下に垂れた大きな花びらは実は萼で、真ん中にまっすぐ立った小さな花びらが本来の花弁なのですが、この花弁が萼のように変化したもの。
<カキツバタ>
【茎の変異】
茎の生長点が、「点」ではなく「線」になったもの。生長すると茎が帯状になります。
「帯化」とも言います。
<ヤマノイモ>
<オニアザミ>
【葉の変異】
いわゆる「斑入り」ですね。オオウメガサソウは「萌黄斑」といって斑の部分が薄い緑になるもの、ウワミズザクラは「曙斑」といって、芽が出る時に葉が白くなるもの。曙斑は生長すると段々緑色になります。
<オオウメガサソウ>
<ウワミズザクラ>
いかがでしたか?




