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あてどない植物記  作者: 蘭鍾馗


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【No.92】もう咲いてます マンサク

 河津桜、まだですね。

 寒波どころか雪降っちゃいましたからね。まあ来週末あたりからでしょうか。


 それはそれとして、一番寒い2月から咲き始める花木、他にもあります。

 今、私の家の周辺で花が見られる木は2種類。ロウバイと、そしてこの木。


マンサク(マンサク科)

Hamamelis japonica

挿絵(By みてみん)


 マンサクです。


 春一番に咲く早咲きの花木。黄色くて細長い4枚の花弁が特徴的です。私はこれ、なんだか錦糸卵に見えてしまうんですが。

  2月から咲き始める気の早い花というと、セツブンソウとかフクジュソウ等、幾つかありますけど、野生種の樹木としては、多分このマンサクの仲間だけでしょう。マンサクという名は「まず咲く」から来ているんだそうですが、その名に偽りなし、といったところです。


 マンサクの花、変わった形をしています。

 細く切った錦糸卵のような細長い4枚の花びらが、4方向に斜めに伸びます。花びらは完全にピンと伸びなくて、ちょっと皺が残る感じ。先がくるっと巻いているものもあるので、この長い花弁は、どうやらくるくると丸めて蕾の中に収納されているようです。

 一方、4枚の萼片短くは丸く、赤褐色です。花弁が細いので、赤褐色の萼はこの花弁の間から見えていて、見方によってはこちらが花弁のようにも見えます。

 弱い香りがあるのだそうですが、私は感じたことがありません。


 花言葉は、「呪術」「魔力」「霊感」「ひらめき」だそう。

 私は、あんまりピンと来ませんでした。


 近縁種で、中国原産のシナマンサクというものもあり、植栽などに良く使われます。見た目の一番の違いは、秋に枯れた葉が枝についたまま盛大に残ること。カシワみたいな感じです。そのせいで花が目立ちにくいのがちょっと残念。

 シナマンサクは良い香りがするそうです。私は嗅いだことありませんが。丁度家の前のマンションの玄関先の植え込みで咲いているので、今度嗅いでみよう。ただ、マンションの玄関先なので、不審者と思われないように気をつけないといけませんね(笑)。


 ◇


 近縁種にマルバマンサクと言う種があります。葉の先は鈍頭ですが尖っていて丸くはなく、形が丸いというよりは、葉が寸詰まりで縦横が同じくらいなのを「マルバ」と表現したのかも知れません。

 マルバマンサクには花色が赤い個体があり、アカバナマンサクと呼ばれます。変種や亜種ではなく、花色が変異した品種、という扱いになります。


<アカバナマンサク>

挿絵(By みてみん)


 花色は赤というより赤褐色みたいな感じ。きれいなんですけど、黄色いマンサクに比べると花が目立たずちょっと地味。でも、春らしい雰囲気があります。これは神代植物公園で撮影したもの。


 ◇


 マンサクの仲間には、常緑の種もあります。トキワマンサクです。


トキワマンサク(マンサク科)

Loropetalum chinense

挿絵(By みてみん)


 本州中部以南から九州、台湾、中国南部、インド東北部に分布しますが、日本での自生地は、静岡県湖西市・三重県伊勢神宮・熊本県荒尾市のみだそうです。環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類(EN)となっている貴重種です。

 花は白色。花弁が下に垂れ気味に咲くので、マンサクとは雰囲気がだいぶ違います。自生地では樹高3~5mくらいになるそうです。

 葉が小さく、刈込に耐えるため、公園や道路の植え込み等に良く使われます。ピンクの花を咲かせる品種があり、植栽に使われるのはこちらの方が多いかも。

 花はマンサクより遅い4~5月。花付きが良いので、マンサクよりもだいぶ賑やかに見えます。


 

 以上、春一番に咲く花木、マンサクの話でした。



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