【Intermission】あてど植物園企画展示 「ありふれた美しい羊歯展」
また、企画展です。
また、シダです。花なんか一輪も出てこない緑の地獄へようこそ。
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あ、ブラウザ閉じないで。
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シダって、色んな所に生えています。だいたい日陰で少し湿ったところに多いんですが、道端や街中でもみかけます。コンクリートの隙間や民家の石垣の間、道路の中央分離帯なんかに生えているものもあります。そんなシダには、姿の美しいものも少なくない。アジアンタムやビガクシダ、オオタニワタリなんかは大変美しいものですが、こういうものは何処にでも生えているわけじゃない。
でも、中には大変美しい姿をしていながら、割と身近な所に生えている種もあるんです。
では、こちらからどうぞ。
【順路】☟
イヌワラビ(メシダ科)
Anisocampium niponicum
「身近で美しいシダ」といえば、一番の代表選手はこれでしょう。イヌワラビ。
半日陰の道端や林縁、土手なんかにごく普通に生えています。ワラビ似ていて(そんなに似てませんけど)食べられないことからこの名があります。
葉の中心は紫色に染まることが多く、よく見ると美しいものです。中には葉の一部が銀白色になる個体もあり、欧米では園芸植物として栽培されたりします。
【順路】☟
オオバノイノモトソウ(イノモトソウ科)
Pteris cretica
これも割と身近な種。樹林の林床なんかに生えていますが、民家の石垣とかコンクリートの隙間なんかでも見かけることがあります。すらりとした葉が美しく、観賞用に栽培されることもあります。そういえば私の家の近所のマンションの入口のところに植えられてましたね。
【順路】☟
ベニシダ(オシダ科)
Dryopteris erythrosora
一方、山の中で良く見かけるシダと言えばこれ。ベニシダ。スミレで言うとタチツボスミレみたいな感じの普通種です。シダと言えばこんな感じ、という典型的な姿をしていて、身近な里山や人家の裏山みたいなところでよく見かけます。春に出る新葉がうっすら赤く染まるのが特徴。葉の裏に付く丸い胞子嚢も赤くなります。ありふれたシダですが、大変上品な雰囲気を持っていて、日本庭園なんかに良く植栽されます。
中には、春の新葉が結構濃い赤に染まる個体も。
<赤みの強い個体>
【順路】☟
最後はこれ。オニヤブソテツ。
オニヤブソテツ(オシダ科)
Cyrtomium falcatum
海に近い山の林縁や岩場、民家の石垣の間なんかに良く生えています。海辺に住んでいる人なら必ず見たことがあるだろう、という感じの普通種です。
でも、これが非常に美しい。なにしろね、ぴかぴかなんですよ、ぴかぴか。
潮風に堪えるために、葉の表面の透明なクチクラ層が発達していて、ぴかぴかに光ります。中にはクチクラ層が厚いのか、青光りする個体もあるほど。欧米では観葉植物として認知されています。
ごく身近な種ですが、これより美しいシダはなかなかないと思います。
【出口】☟
お疲れ様でした。
どうでしたか?身近な美しいシダ。
なかなか悪くないでしょ?




