愛犬の想い・3
僕と友人の指が同時に止まりました。
「49」
僕がその夢を見た日、それは、おちょめの四十九日でした。
「うわ!!すんげー鳥肌たった!!」
友人は心底驚いた様子でしたよ。そりゃまぁ、そうか。
それから月日はたち、家族が「また犬飼いたいね」といい、二頭目の子をお迎えすることになりました。
しかしここが重要。
僕はそこには何も口出しをしていなく、家族が選び、家族が契約し家に連れてきたわけです。
つまり、契約まで僕はその子「こゆたん」とは会った事がありませんでした。
それでね、最初は特別何も思わなかったけど、こゆたんは1歳になり、2歳になり、少しずつ成犬に近づいて・・・
その時に思い出したんです。
冒頭の
「おちょめが亡くなった夜、僕は別の犬の夢を見たんです。」
この夢に出てきた「別の犬」。
毛色も表情も目つきも、こゆたんと瓜二つなんですよ。
これ
一体なんだったんでしょうかね。
以上が僕の実体験です。信じろという方が無理があるかな。
信じるか信じないかは貴方次第です、なんて言葉が脳裏によぎります。
僕は霊感がある!なんて断言はもちろんしません。
むしろ割と理屈屋な方で、怖い話は信じない。
この体験だって、深層心理で四十九日を意識していたのかもしれない。
夢だって、僕の望むような映像を、声を、感触を、脳が用意してくれたのかもしれない。
もはや今となっては、何が真実かなんてどうでもいいけれど。
最後に会えてよかった、言葉を交わせてよかった、体温を感じれてよかった。それでいいや。
読んでくれた方ありがとう。
長文駄文お目汚し、失礼しました。
こゆたんは今7歳。小心者ですが元気いっぱいです。
そうそう、こゆたんも1歳になるまで
決まって夜中の2時、部屋の隅に向かって毎日吠えてました。
害虫でもいるのか?そう不思議に思い一度抱き上げて様子を見ました。
こゆたんの視線を追うと
こゆたんだけが見えている「ナニカ」は
ゆっくりと僕たちへ近づいてきていたようです。
おちょめか・・・!?と思ったけど声はかけてません。
だって、おちょめのフリをした血まみれ四つん這いの子供の霊とかだったら嫌じゃないですか。
ヨンデクレタヒト、ドモアリガトネ。
ソンナアナタヤサシイヒトネ。
キットイイコトアルヨ。