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おケチなワタシタチ

会社勤めしていた頃の事。


化粧品の訪問販売の人がやって来ました。

女子社員を集めて講義を行なっています。

みんな退屈しながらも聞いていました。


化粧品会社の人が言います。

「まず、お粉を付けてあげます」

同期がツッコミを入れました。

「誰に、付けてあげる、んですか?」

その人が言いました。

「ご自分にです」

同期は不満そうでした。

化粧品会社の人は平然と続けました。

「次にアイシャドウを付けてあげます」

別の人がツッコミました。

「何に付けてあげる、んですか?」

その人が言いました。

「ご自分のまぶたにです」

みんな苦笑します。

その人が言いました。

「だからこのシリーズを使うといいんです」

別の人が言いました。

「そのシリーズの乳液ありますか?」

その人が化粧水の瓶をかかげながら言いました。

「乳液、今ないんです。化粧水になっちゃう」

乳液があるかどうか聞いた人が

「私は乳液って言ったのに、化粧水になっちゃうって、日本語としておかしくないですか?」

と、喧嘩腰で言いました。

別の人も同意します。

「それじゃ答えになっていない」

「そうよ、さっきまで乳液だったのが、化粧水に成り代わったみたいじゃないですか」

「あいにくですが、乳液は切らしており、化粧水だけのご用意になります、とか何とか言ったらどうですか?」

みんなのあまりの剣幕に、化粧品会社の人は、何ひとつ売れず、タジタジと、引き下がって行ったのでした。


買いたくない一心で、ケチを付けてしまったおケチなワタシタチ。

はい、駄洒落も混じっています。

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