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71話:おかえりなさい。

 



 深夜を通り過ぎて既に朝方になりつつあります。

 流石に眠くなってしまい、夜勤の二人にあとを頼み主寝室に戻ることにしました。


 夢現で背中が暖かくなったなぁと思っていると、低く小さな声で「ただいま」と聞こえました。


「じょる……だん…………さま?」

「すまない、起こしたな」

「んーん………………おかえりなさい」


 ジョルダン様の方に寝返りをうつと、キュッと抱きしめて下さいました。

 温かくて、とても落ち着くいい匂いです。




 朝起きて、もう一度おかえりなさいと伝えると、夏の太陽のような笑顔でただいまと言っていただけました。

 

「報告もなしに遅くなってすまなかったな。随分と待たせていたと聞いた」

「いえ、私が待ちたかっただけなのです。ジョルダン様に会いたくて」

「っ!」


 ジョルダン様にギチギチと抱きしめられました。

 ちょっとどころではなく苦しいのですが!?

 

「あ、すまない。ずっとむさ苦しいメンバーでの移動だったものだから……」


 首筋に顔を埋められ、スンスンと匂いを嗅がれています。

 いい匂いで落ち着くとか言われましたが、寝汗とか寝汗とか大丈夫なのでしょうか!?


「こら、もぞもぞして逃げるな」


 あ、バレました。

 

「シルヴァンのことは頼んでおいた。私達はもう少し眠ろうか」

「ふぁい」


 これは逃げられないやつです。いえ、たぶん普通に眠るんですけどね。たぶん。




 お昼少し前、あふあふとあくびをしながら起きると、ジョルダン様は既に着替えを済まされていました。

 ベッドに腰掛けて書類に何かを書き込まれているので覗き込んでみると、昨日までの報告書をまとめられているようでした。


「物凄い量ですね」

「ん。今回は特にな」


 国同士の取り決めの会議や色々なトラブルがあったそうです。陛下から国民への報告があるので、まだ話してはいけないらしいのですが、結構えげつない取り決めをしてきたそうです。

 怒った王太子殿下はとてつもなく恐ろしいのだなと、心のノートにメモをしておきました。


「ん、それがいい。紙に書いているのがバレたら、あの人はいつ迄もネチネチネチネチ言うからな」


 ――――前科ありなのですか!


 


二日お休みをいただき、どうにかこうにか…………あ、雷が………………また雨ふるのか(泣)


明日も頑張って更新します!!

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