70話:帰りを待つ。
大雨のため、浸水だなんだとありまして…………水曜日より再開いたします。すみませんんんんんんっm(_ _)m
ジョルダン様の帰国に合わせて、手作りのご飯を用意してお出迎えしようと計画。
シルヴァンを乳母と侍女に預け、サカサカと準備をしていました。
「ソフィ様、相変わらずお早いですね……」
「そうかしら?」
わりとのんびりやっているつもりでしたが、シェフにさえも早いと言われました。たぶん、褒められてるんだとは思います。
昔とった杵柄よろしく、体に染み付いているのでしょうね。
玉ねぎをみじん切りにして人参もみじん切りにして、牛乳でしっかりと煮込んだらキメの細かいザルで裏ごし。
キャロットポタージュってわりと簡単に出来て美味しいんですよね。
サラダを作ったり、ハンバーグのタネを捏ねたりしているうちにジョルダン様の帰宅予定の時間になりました。
ハンバーグは帰られてから焼くようにとシェフにお願いし、シルヴァンと遊びながらリビングで待っていたのですが、なかなか帰って来られません。
「遅いわねぇ?」
「んばぁぁぁ」
「シルヴァンだけ先にご飯食べてましょうね」
離乳食を与え、お乳も与え、更に遊ぶこと二時間。
流石にシルヴァンを寝かせなければならない時間になりました。
ベッドに寝かせて、一緒にうつらうつら。
ハッと気付けば夜も深い時間。
使用人たちにはいつも通りに休んでいいと伝え、夜番の使用人二人と一緒にキッチンでおしゃべり。
「え、やっぱりそうなの?」
「はい! シルヴァン様は随分と成長が早いですよ。ね?」
「ええ、俺もそう思います」
使用人二人にうんうんと頷かれて、疑惑は確信になりました。
シルヴァンって妙に大きいんですよね。
お姉様もお義兄様も極めて普通の体格なので、お姉様の子どもたちは至って平均的。
なので、こう……少し前に見ていた乳幼児のイメージとなんとなく違和感がありました。
「シルヴァン、よく食べるわよね」
「はい。どんどんと大きくなりそうですね」
ジョルダン様の身長を超すなんてこともあるのかしら? 結構背が高いですが。
「マクシム様はジョルダン様よりも背が高いので、可能性はあるのではないですかね?」
「確かに。お兄様……大きいわね」
「どちらかの家系に背が高い方がいらっしゃれば、そうなることもあるようですよ」
数少ない親戚たちを思い出しますが、皆普通の体格です。
ジョルダン様のご両親もわりと普通な気がします。
「お兄様は橋の下で拾われた説が濃厚として…………」
脳筋兄の扱いが酷すぎると言いつつも、使用人二人は大爆笑していました。
だって、兄だけが何か異質なんだものと言うと、更に大爆笑。
ジョルダン様を待つ間に、使用人たちと様々な話をして楽しく過ごしつつ、今後屋敷に欲しい物などの調査もして有意義に過ごしていました。
……日曜ですね。
(大雨&雨漏れでてんやわんや)
再開は水曜日の朝です。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m




