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【商業化決定☆】お見合い相手に釣書を送ったら、間違えてノリとネタで書いた方の釣書だった。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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67話:ミヌエットとお出かけ。

 



 ミヌエットと貴族街のカフェに来ました。

 ジョルダン様とお見合いをしたあのカフェです。


「わぁ、素敵なところね」

「そうなのっっっ、めちゃくちゃ美味しいのよ!」


 そこは二人の出逢いが、とかじゃないの? とミヌエットに突っ込まれましたが、美味しいかどうかが一番大事だと私は思うのです。




 個室に通してもらいソワソワ。


「まって、なんでソワソワしてるのよ!?」

「ジョルダン様が家の名前出していいって言うから、受付で伝えたら、ここに通されたのよ!? 家名って怖くない!?」


 ただ、ノーザン伯爵家の者ですって言っただけなのに、恭しく礼をされて、あれよあれよと個室に詰め込まれたのです。


「凄いわね……」

「いやほんと、凄いのよ……恐ろしいわ…………」


 貴族の恐ろしさを変なところで実感しつつ、ミヌエットとメニュー決め。


「…………凄いわね」

「うん、メニューも凄いのよ……」


 私とミヌエットは、基本的に割安でたくさん食べられるお店にばかり行っていたので、こういった高級なお店はほぼ利用したことがありませんでした。

 ジョルダン様とお付き合いしてから、徐々に貴族街の中でも高級なお店に行くようにはなっていたものの、なかなか慣れません。


「なんで、メニューに値段が書かれてないのよ……」

「一階席とかテラス席のメニューには書かれているの。個室にはないのよ! しかも、メニューと金額がちょっと違うのよ、ここ!」


 あのお見合いのとき、ポヤポヤ頭の私は何も気にせず頼んで、お腹いっぱい食べてしまいましたが、後々メニューや金額のことを知り、顔面蒼白になりました。


「本当にお腹いっぱい食べてたのね」

「てへっ」


 ジョルダン様にたくさん食べてきなさいと笑顔で言われているので、素直に今日もたくさん食べますが。


「私までいいの?」

「うん。ジョルダン様が遠慮したらお仕置きだって」

「ブフッ! 何なのよそれ」


 私の貧乏性にはそれくらいの強制力が必要らしいのです。

 ミヌエットが苦笑いしつつ、確かに! と納得していました。


 二人、お腹いっぱいになるまでスイーツを堪能し、これじゃぁ夜ご飯なんて入らないね、なんて笑いながら、最後に温かいコーヒーを飲み、久しぶりの女子会は終了です。

 



次話も明日の朝に投稿します。

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