表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
台所の排水詰まりを自力で解決した話  作者: 沖綱真優
第二部 秘密兵器の目覚め
19/36

二の七 試行錯誤の成果 〜雌伏〜

 台所シンクから第一汚水枡まで伸びる排水管(床下排水管と呼称)の洗浄について、一度試してみたいことがあった。


 裏庭に出る。

 汚れても良い服装、通常長さのゴム手袋、長靴のみ、汚水枡を開けるにはラフな格好だ。


 散水用ホースからノズルを外す。

 ノズルをワンタッチで取り外しできる部材も外し、水色のホースのみの状態にする。

 コードリールを伸ばして、汚水枡までホースを引っ張る。


 第一汚水枡をマイナスドライバーで開ける。

 このドライバーは前回汚水枡を点検する前に百均で購入した。台所周り専用ドライバーセットだ。


 前回と同じ位置に黄土色の汚泥が付着しているように見えた。

 写真を撮っておけば良かった。が、今回も撮るつもりはなかった。見返したいものではない。

 汚水枡に水が流れていく位置にホースの先を置いて、水道の蛇口を捻りに行く。


 じょろじょろじょろじょろ。


 急ぎ戻り、ホースを持つ。

 先端を潰して水の勢いを強め、付着した汚泥を流す。


 よし、良い感じだ。


 続けて、汚水枡の横穴、つまり、床下排水管の出口にホースを握った手を突っ込む。

 ホースの先端は固く、勢いが強まるほどは潰せないので、親指で放出口の三分の二ほどを隠すように押さえる。


 プシーっ。


 いく筋かの細い線となって水が噴出する。

 手とお玉の届かない奥の方を勢いを付けた水で洗う作戦だ。

 茶色い水と小さな灰色の固まりがホースを握る手の下から流れ出てくる。

 親指をずらして、水が飛ぶ方向を変える。


 じょろじよろ、ころん、ころん。


 固まりがいくつか、第一汚水枡の底に転がり落ちていった。

 それほど大きくはないが、下流に流れていけるほど小さくもない。


 プシーっ。


 徐々に茶色は透明な水に変わっていく。

 届く範囲は洗い終わったようだ。


 手を抜き、ホースを持って蛇口を止めに行く。

 汚水枡の底に溜まった固まりを、長トングで拾い、ゴミ袋に入れた。


 やはり、内側を直接洗うしかないか。


 水の勢いで汚れを物理的に剥がす。届いた範囲だけだったが、効果が実感できた。

 

 より徹底的に奥の汚泥を落とすには、水道業者に依頼して『高圧洗浄機』を使用するしかない。

 『町内の排水管を高圧洗浄機で格安で掃除します』などとポストにチラシが入っていることもある。


 高圧洗浄機か。


 片付け終わり、屋内に戻る。


 高圧洗浄機があれば、事足りるのか。

 いや、高圧洗浄機。


 石鹸で丁寧に手を洗いながら思い出した。


 高圧洗浄機、我が家にある、な。


 ()()()()()()()()()()使()()()()()()()黄色い高圧洗浄機ケルヒョー(仮)が、二階倉庫の中でこの時を待っていた。

ブクマ、評価など、応援よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ