2.危機と、手にした力。
頑張って更新します_(:3 」∠)_
「はっ、はっ……!?」
「オド、どうしよう!!」
「どうするも何も、逃げるしかないよ!!」
――異変はすぐに起こった。
荷物を運び始めて、それほど間もなく。
森を抜けたボクとマナを待ち受けていたのは、超大型のゴレムだった。ダンジョン最奥に棲むとされるそいつが、どうして外の森にいるかは分からない。
しかし、そのゴレムはこちらを見つけると一直線に襲い掛かってきた。
「くそ、どうなっているんだ……!?」
逃げながら、必死に思考を巡らせる。
敵の数は三体。とても自分たちで対応できる範疇を超えていた。
幸い森の中は木々が生い茂っているため、大柄な魔物は行動がしにくい。ある程度の時間は稼げるはずだった。だが――。
「う、そだろ……?」
「オド!? どうして、こんなところに!?」
「分からないよ! ワイバーンが、どうしてこんな場所に!?」
少し開けた場所に出ると、さらなる異変が待ち受ける。
周囲を木々に囲まれた湖に出ると、そこの上空には二体のワイバーンが旋回していた。そしてすぐに、ボクとマナを発見して咆哮を上げる。
耳をつんざくそれに、全身の筋肉が強張っていく。
ボクは恐怖心と緊張感、さらには逃げなければという焦燥感で混乱した。
「マナ……?」
「う、うぅ……力、抜けちゃって……!」
そして、それはマナも同じだったらしい。
彼女は膝から崩れ落ち、その場から動けなくなってしまった。こうなってしまっては、もうなす術がない。ボクたちはこのまま、意味も分からず死ぬのだろう。
そう、思った。しかし――。
「え……?」
その瞬間だ。
背負っていた荷物から、明暗二極の光が漏れだしたのは。
考えるより先、ボクはその荷を解く。すると、そこにあったのは――。
「なんだ、この剣……?」
白き輝きを放つ剣に、鈍く輝く黒き剣。
二振りの剣が、まるで自分たちを使えと言わんばかりに存在していた。
「マナ、この剣を使おう!」
「え!? う、うん……!!」
そこまできたら、考えてなどいられない。
ボクはマナに声をかけて、先んじて白の剣を手に取った。次いで相方は黒の剣を。すると不思議なことに、使い慣れた家具を扱うかのような手応えがあった。
妙に手に馴染むのだ。そして、
「う、おおおおおおおおおおお!!」
迫りくるワイバーン。
そいつ目がけて、力の限りに一太刀を浴びせると信じられないことが起きた。
「え……!?」
「オド、すごい!!」
まるでケーキを切るかのような感覚。
ボクに襲い掛かったワイバーンは、真っ二つになった。
自分でも理解が追いつかない。しかし、その様子を見ていたマナには勇気を与えられたらしい。彼女はもう一体のワイバーンを見ると、一直線に接敵し――。
「はああああああああああああああああああああ!!」
――その漆黒の一振りを喰らわせた。
次いで聞こえてきたのは、飛竜の断末魔の叫びだ。
「す、すごい……!」
「えへへ!」
ボクが思わず感嘆の声を上げると、相方は得意げに笑う。
しかし、これで終わりではない。
「次、くるよ……!」
「うん!」
どうやら、追いつかれたらしい。
巨大ゴレムが三体。湖の空間までやってきていた……!
◆
「おやおや、どうやら見つかったようだねぇ」
オドとマナが、三体のゴレムと対する様子を眺める人物がいた。
その男性――フードを被った商人は、嬉しそうな声色でそう呟く。そして奮闘し、上級の魔物を圧倒する二人を見てこう続けるのだった。
「魔聖の二振り、その真なる担い手」――と。
フードを外した彼の瞳に宿っていたのは、好奇の光。
さらには、長年追い求めた存在を見つけた喜びの色であった。
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