表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

2.危機と、手にした力。

頑張って更新します_(:3 」∠)_









「はっ、はっ……!?」

「オド、どうしよう!!」

「どうするも何も、逃げるしかないよ!!」



 ――異変はすぐに起こった。

 荷物を運び始めて、それほど間もなく。

 森を抜けたボクとマナを待ち受けていたのは、超大型のゴレムだった。ダンジョン最奥に棲むとされるそいつが、どうして外の森にいるかは分からない。

 しかし、そのゴレムはこちらを見つけると一直線に襲い掛かってきた。



「くそ、どうなっているんだ……!?」



 逃げながら、必死に思考を巡らせる。

 敵の数は三体。とても自分たちで対応できる範疇を超えていた。

 幸い森の中は木々が生い茂っているため、大柄な魔物は行動がしにくい。ある程度の時間は稼げるはずだった。だが――。



「う、そだろ……?」

「オド!? どうして、こんなところに!?」

「分からないよ! ワイバーンが、どうしてこんな場所に!?」



 少し開けた場所に出ると、さらなる異変が待ち受ける。

 周囲を木々に囲まれた湖に出ると、そこの上空には二体のワイバーンが旋回していた。そしてすぐに、ボクとマナを発見して咆哮を上げる。

 耳をつんざくそれに、全身の筋肉が強張っていく。

 ボクは恐怖心と緊張感、さらには逃げなければという焦燥感で混乱した。



「マナ……?」

「う、うぅ……力、抜けちゃって……!」



 そして、それはマナも同じだったらしい。

 彼女は膝から崩れ落ち、その場から動けなくなってしまった。こうなってしまっては、もうなす術がない。ボクたちはこのまま、意味も分からず死ぬのだろう。

 そう、思った。しかし――。



「え……?」



 その瞬間だ。

 背負っていた荷物から、明暗二極の光が漏れだしたのは。

 考えるより先、ボクはその荷を解く。すると、そこにあったのは――。



「なんだ、この剣……?」



 白き輝きを放つ剣に、鈍く輝く黒き剣。

 二振りの剣が、まるで自分たちを使えと言わんばかりに存在していた。



「マナ、この剣を使おう!」

「え!? う、うん……!!」



 そこまできたら、考えてなどいられない。

 ボクはマナに声をかけて、先んじて白の剣を手に取った。次いで相方は黒の剣を。すると不思議なことに、使い慣れた家具を扱うかのような手応えがあった。

 妙に手に馴染むのだ。そして、



「う、おおおおおおおおおおお!!」



 迫りくるワイバーン。

 そいつ目がけて、力の限りに一太刀を浴びせると信じられないことが起きた。



「え……!?」

「オド、すごい!!」



 まるでケーキを切るかのような感覚。

 ボクに襲い掛かったワイバーンは、真っ二つになった。

 自分でも理解が追いつかない。しかし、その様子を見ていたマナには勇気を与えられたらしい。彼女はもう一体のワイバーンを見ると、一直線に接敵し――。



「はああああああああああああああああああああ!!」



 ――その漆黒の一振りを喰らわせた。

 次いで聞こえてきたのは、飛竜の断末魔の叫びだ。



「す、すごい……!」

「えへへ!」



 ボクが思わず感嘆の声を上げると、相方は得意げに笑う。

 しかし、これで終わりではない。




「次、くるよ……!」

「うん!」




 どうやら、追いつかれたらしい。

 巨大ゴレムが三体。湖の空間までやってきていた……!











「おやおや、どうやら見つかったようだねぇ」




 オドとマナが、三体のゴレムと対する様子を眺める人物がいた。

 その男性――フードを被った商人は、嬉しそうな声色でそう呟く。そして奮闘し、上級の魔物を圧倒する二人を見てこう続けるのだった。





「魔聖の二振り、その真なる担い手」――と。





 フードを外した彼の瞳に宿っていたのは、好奇の光。

 さらには、長年追い求めた存在を見つけた喜びの色であった。




 


面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!



もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームを★★★★★にして評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくお願いいたします!!

<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ