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特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
第七章 『オレは弱き人を守る太陽《たて》になる』「ならば私は、闇を切り裂く月《つるぎ》となりましょう」

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スマートイレブン 壊滅

 大勢のドワーフ科学者が、地下大広間に集結している。

 中央には、オオカミ大怪人が。眠っているようだ。


「き、貴様はコーデリアッ!」

 ドワーフの一人が、コデロを見て驚愕した。


「私を知っているなら、好都合です」


「貴様のせいで、我々の計画が早まることになった。許せん!」

 リーダーらしき老ドワーフが、忌々しい顔でコデロを睨む。


「許せないのは、こっちです。変身!」

 コデロは、レイジングフォームへと変身する。


「トゥア!」

 直ぐ側にいた、ドワーフの一人を蹴り飛ばす。


 壁にめり込んで、ドワーフは絶命した。壁に取り付けられた、計器類を犠牲にして。


「バカな。我々も強化されているはず!」

「レイジングフォームが、パワーアップしているだと⁉」

「まさか! そんなことはデータにないぞ!」


 ドワーフたちが、恐れおののいている。


 リュートの分析通りだった。レイジングは、強敵との戦いを経て成長しているのだ。決して、弱体フォームなどではない。


「なんでも構いません。ドランスフォード家の仇です。全員あの世に行きなさい!」

 フィーンドバスターをベルトから呼び出し、ドワーフをハチの巣にした。


「どれほど、この時を待ちわびていたことか!」

「王に気づかれなければ、計画が早まることなく、お主たちも生きながらえていたものを!」


 身勝手な理由をつけて、ドワーフたちが怒りをぶつけてくる。


「なんたる理不尽な。ドランスフォードは、あなた方のせいで消えたというのですね。ならば、あなたたちにも同等の罪を背負っていただきます!」


「死ぬのは貴様だ! デヴィランに楯突いた時点で、貴様ドランスフォードに未来な――」


「もう口を利かないでいただけますか?」

 悪態をつくドワーフのノドへ、蹴りの一撃を喰らわせる。


「いやだ、来るな!」


「ひるむな! 我々はデヴィランのメンバーとなったのだ。選ばれし精鋭!」

 リーダー格の老ドワーフが、周囲を鼓舞した。


「ひいいいい!」

 悲鳴を上げて、逃げ出そうとするドワーフたち。


 コウガは、ドワーフの群れを容赦なく後ろから撃つ。


 後頭部を撃ち抜かれたドワーフが、ズルズルと倒れた。


「一匹残らず駆除します。もう、あなた方を人とは換算いたしません」


 もう誰も、コデロを止められない。リュートでさえも。


「貴様こそ我が野望にたかる羽虫の分際――」


「羽虫は、あなたです」

 ハンマーを振るおうとしてきたドワーフの頭を、コウガは銃で吹き飛ばす。


「あとは、あなただけです。羽虫」


「ええい! 我々が作った魔物のトレーニング相手で一生を終えていればよかったのだ!」


 コウガは、ドワーフをハチの巣にする。


 銃弾を受けてもなお、リーダーの老いたドワーフは引き下がらない。


「我々の悲願、地球の技術取得の邪魔はさせぬ!」

 老ドワーフが、モグラ怪人へと姿を変える。


「見よ、これぞ魔物が一人【アナザー・ドワーフ】よ!」


 戦闘能力自体は、大したことがない。とはいえ、ドワーフだ。タフで動きもいい。


「なぜそこまで、異界の文化が必要なのです?」


「知的好奇心の充足こそ、我がドワーフの宿願であるからだ!」

 コウガの剣攻撃を、モグラ怪人は両手の爪で防ぐ。


「貴様になど分かるまいて。終始時代遅れの技術屋として、陰で罵られる者の苦しみなど!」

「分かりたくもありませんよ。自ら新世代に歩み寄ろうともせず、いたずらに変化を拒絶した老人たちの戯言など!」


「黙れ!」

 モグラ怪人が、むやみやたらと爪を振り下ろす。強引ながらも、コード類に注意を払う。


 予測不能の攻撃に、コデロも踏み込めない。


「我々は地球へ趣き、起死回生を狙う! 新たな技術を得て、再びスマートイレブンは返り咲くのだ!」

「そのために、我らドランスフォードは犠牲となった!」

「あんなわからず屋集団、一家断絶になって当然だ! 自分たちだけで利益を独占しおって。我々が有効活用してやると、どれだけ教えてやったか!」


 なんという逆恨み。ひどすぎる。

 彼らの欲望の犠牲となったなんて。


『コデロ、容赦する必要はない』


「もとより承知の上」

 コウガは、スネに取り付けてある『憤激・改(リ・ボルケーノ)』を発動した。


「あなたには、消滅していただきます!」


「死ぬのは貴様だ! 肉体パーツを生体サンプルとして、一生モルモットにしてくれる!」

 モグラ怪人の両爪が、光子の輝きを放つ。


「ふははは! 貴様の剣の数倍は威力があるぞ! 喰らえ!」

 バッタのように高く跳躍し、怪人が爪を振り下ろした。


 コウガは、ハイキックを撃ち込んだ。爪を粉々に砕く。


「なんだと⁉」

「だから言ったでしょう。あなたは時代遅れなのだと」


 この武器を、誰が作ったと思っているのか。

 最も優秀なドワーフの手によって作り上げられた武器が、過去の栄光にすがる者の凶刃に遅れを取るはずがない。


「地獄へ落ちなさい。レイジングキック!」

 後方回し蹴りを、モグラ怪人の胸に打ち込む。


「許すまじコウガ! ドランスフォードめぇ!」

 モグラ怪人が、爆発する。


 だが、装置が止まらない。


[いかん、このままでは! コ――]

 ノアが何かを言いかける。


 だが、そのときには、コウガは青白い光に包まれていた。

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