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特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
第五章 「敵も強くなってきました」「それはこちらもパワーアップするフラグだ!」

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憤激・改《リ・ボルケーノ》

「それは、未完成品のハズです」


 コデロは心配そうな意見を述べるが、リュートには確信がある。


『いや、試す! 【憤激・改(リ・ボルケーノ)】!』


 ベルトから呼び出した大剣は、現在あるアイテムを集結させて作ってある。


 コーデリアが、形を変えてもいいと言ったので、ヒーロー然とした形にした。


 光を纏う剣、「光子剣」と聞いていたので、文字通り光る剣として作成してある。

 実戦は初めてだ。


 コウガは、飛び跳ねるようにジャンプする。怪人の眉間に、大型の剣【憤激・改(リ・ボルケーノ)】を突き刺す。だが、浅い。粘液が絡みつき、攻撃を遮った。


「ムダだお! このネバネバ攻撃で、物理攻撃なんぞ防いでくれるおっ!」


『それはどうかな? トゥア!』


 拳を握って、コウガは柄頭を殴る。その勢いで、剣は眉間に深く突き刺さった。


「ぬおお!」


『トゥア!』


 ジャンプしたコウガは、大きく身体をひねる。

 全身のエネルギーを全て右足に込めて、渾身の蹴りを放つ。


『【リ・ボルケーノ・キック】!』


 魔力を炎のエネルギーに変換し、柄頭に蹴りを撃ち込んだ。

 一瞬で、炎の力を剣に流し込む。


 より深く、剣が怪人に突き刺さった。


「ごおおお!? デヴィランバンザイ!」


 粘液まみれの身体を焼かれ、さらに剣で弱点にダメージを与えられた怪人は、爆発する。


「コウガ、無事か?」

 ダニーが駆けつける。


『強いな。コウガの腕力すら通さない相手か』

 人間を喰らうことで、よりパワーが増していたようだ。



「あっちいいいい!」


 大ヤケドを負っているとはいえ、完全勝利とはいかなかった。 


 この剣は、まだ未完成のようである。


『まだ生きているのか!』

「いえ、情報を聞き出しましょう」



 コデロは冷静だ。弱っている敵相手に何をすべきか、自身の考えを持っている。


「こここ、殺さないでくれお」

 ドロドロの状態で、ナメクジ怪人が命乞いをする。

 


「それは、あなた次第です。知っていることを話しなさい。たとえば、ロデントス伯爵の悪行、その裏付けなど」


「話す、話すお! ロデントスは、大陸を走り回って、魔力の高い女たちをあつめているお! 散々イタズラしたあと、食っちまうって噂だお」


「奴のアジトは?」


「屋敷に秘密の地下室がある、おっ⁉」


 何者かが、怪人に向けて火球をぶつけた。


 業火に焼かれ、ナメクジ怪人は今度こそ絶命する。



 向かいの屋根に人影がある。コウガに似ているようだが? 影が逃げていく。


『新手か。おやっさんとアテムは、ミレーヌと店に隠れていろ! オレはヤツを追う!』


 ミレーヌを託して、コウガは影の逃げた方角へ。

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