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特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
第五章 「敵も強くなってきました」「それはこちらもパワーアップするフラグだ!」

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苦戦、粘液攻撃

 トドメを刺そうとしたとき、デヴィランの戦闘員たちが行く手を阻む。


「やっと応援が来たお! さっさとオイラを援護するおっ!」


 どうやら、ナメクジ怪人がけしかけたらしい。怪人が号令を掛けた。


 威力を弱め、戦闘員を蹴散らす。


「街がパニックになってるぜ、コウガ!」

 ダニーたちが、銃で加勢してくれた。


「コウガ! 街にもデヴィランの野郎たちが!」

 アテムが先頭に立ち、斧で戦闘員を切りつけている。


「まずはお前たちからだお!」


 一番弱そうなミレーヌに、ナメクジ怪人は照準を合わせた。猛烈な速度で粘液を伸ばす。ネバネバがヘビのように、ミレーヌへと迫った。


「そうはいかないよ! 【オービット・アックス】!」


 かけ声とともに、三角形に連なった斧が飛んできた。斧はブーメランの様に旋回し、怪人の粘液攻撃を弾く。


「手間を掛けます、アテム!」


「ここはアタイに任せてやっちまいな、コウガ」

 戻ってきた斧を掴み、アテムが戦闘員たちに立ち向かった。まさに鬼神のような働きである。の思った鬼族は嵐となって、戦闘員たちなどものともしない。



「おのれ、お前らもおいらの邪魔をするのかお!」


『お前のような悪党を、見過ごすわけにはいかん!』


「ええい、これなら、どうだお!」


 ナメクジ怪人は、全身を床に染みこませた。これでは、どこに潜んでいるのか分からない。


『ぬお!』

 脇腹に一撃を食らって、コウガはよろめいた。


 見えないところから、パンチだけが飛んでくる。

 

 反撃を試みたら、腕は地面に染みこんでしまう。


「どうだお? 見えない敵には、攻撃できないおっ! 百列パーンチ!」


 床や壁から無数の腕が、コウガの四肢を掴む。


「いかに強くても、身動きが取れなくなったら終わりだお。他の女みたいにドロドロ溶かす前に、色々イタズラするお!」


『フフフ……』

 まだ、ナメクジ怪人は状況を理解できていないようだ。


「どうしたお? くすぐったいのかお?」


『罠にかかったのはお前の方だ。ナメクジ怪人。冷凍ガス!』


 コウガは、両手から冷凍のガスを放った。

 壁や地表全てにガスをまき散らし、怪人の逃げ場を奪う。

 コウガは油断したフリをして、怪人の攻撃を誘ったのだった。


「ぐおおお、寒いお! 凍るお!」


 ナメクジ怪人が、パキパキに凍り付く。


 氷となった怪人の腕をへし折り、コウガは自由の身となる。


「おおお、その発想はなかった件!」


 反面、ナメクジ怪人は地面から正体を現した。壁に潜る作戦を放棄したらしい。


「とどめだ!」

 拳銃を納め、コウガは大剣を召喚した。


 コーデリア王女の秘剣である。

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