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特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
第四章 「やはり、怪人は幼稚園のバスを襲わなくてはな!」「幼稚舎の馬車ですが?」

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ペンギン怪人

 現れたのは、人間サイズのペンギンだった。顔の上半分を鋭い目の付いたパーカーで隠している。レオターをに身を包み、手は羽根で、足は人間の女性という出で立ちだ。

 一見すると、着ぐるみを思わせる。見た目こそ愛らしい……と言えるが、目の奥に邪悪な気配を感じた。


『ペンギンの怪人だと?』


「失礼ね! アタシは魔物、【ハーピー】よ!」

 自らをハーピーなどと名乗る怪人が、配下に指示を送る。




「こんなヤツやっておしまい! ささ、お子ちゃまたちはアタシと遊びましょうねー」

 ペンギン怪人は、子どもたちを連れ去ろうとする。


『待て! 子どもたちをどうする気だ!』


「アタシのペットにするに決まってるじゃない! ちゃんと無傷で返すわよ! この子たちにデヴィランのしつけをたぁっぷり教えてからね!」


 子どもたちを洗脳する気なのか。


『そんなことは、このオレが許さん』

「しつけが必要なのはあなたの方ね! 喰らいなさい! クケエ!」

 ペンギン怪人が腕を振って、カマイタチを発生させた。


「くっ!」


 コウガは剣で武装し、馬車に迫るカマイタチを防ぐ。


 弾けた衝撃波が、岩や馬車に傷を付ける。味方であるはずの戦闘員すら、カマイタチに巻き込んだ。


『衝撃波か!』


 人間に近い身なりの割に、攻撃力が計り知れない。「次は当てるわ! クケケェ!」

 立て続けに、ペンギン怪人は衝撃波を放つ。


 コウガはバスの盾になり、なすすべがない。


 後ろから、子どもたちが声援をくれていた。

 だが、今ココで打開策を打たねば、危機を脱出できない。


『こうなったら』


 剣を収め、コウガは両手を胸の前にかざした。



「何? 降参のつもり? なら、ひと思いに斬り捨ててあげるわ!」


『修行の成果を見せてやる! 冷凍ガス!』



 冷凍のガスを、周辺に撒く。氷魔法と風魔法を融合させたのだ。最初は安定しなかったが、原理さえ分かってしまえば長時間扱える。


「ムダよ! 突風で吹き飛ばしてあげ……何ですって!」

 カマイタチが発動しない。


『分からないのか。氷のガスで空気を重くしたのだ』


 冷たい空気は、温かい空気と違って重いのだ。


 いくら怪人がバタバタと腕を振り回しても、風が発生しない。


『ペンギンベースの怪人と言えど、寒い世界の特性を知らないとは』


「ええいこしゃくな。こうなれば直接攻撃で切り刻んでやるわ!」

 ペンギン怪人が、水平チョップを繰り出す。


 岩を真っ二つにするほどの凶悪な刃となって、コウガを襲う。


「ベルト様、剣には剣を」

『キミの剣術に託そう』


 コウガはベルトに触れ、両手に二振りのショートソードを召喚した。

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