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特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
第三章 「ここが秘密結社のアジトか」「ダンジョンです」

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フーゴのギルドマスター

 戻ってきて早々、ダニーがギルドの受付に呼びかける。

「マスターを呼んでくれ。見せたいモノがある」



 数分後、ギルドマスターが姿を現し、ダニーと握手を交わす。



「よう! ダニー博士」

 現れたのは、あごひげの特徴的なオーガ族の戦士である。



「マスター。久しぶりだな。ヒドラ退治以来か」


 ダニーの口ぶりからして、このオーガがギルドマスターのようだ。


 白髪が目立つが、筋肉まで衰えている印象はない。ダニーとは古い付き合いのようだ。まだ現役でも戦えそうである。


「コデロとか言ったな。魔物を倒してくれて、礼をいう。ヤツらには手を焼いていた。あいつらのせいで、どれだけのミッションが失敗に終わったか」


 ギルドマスターから、感謝を述べられた。


『そんなに危ないヤツらだったのか』

 リュートの存在を、ギルドマスターに知られるわけにはいかない。コデロにだけ伝わるように耳打ちする。


「いまいち、自分の強さが分かりませんでした」


 一撃で倒していたから、強いのかどうか実感が湧かない。


 ダニーが呆れたような顔になる。

「あのな、コデロ。普通あんな化物は、五人以上のパーティを組んで撃退するもんだ。それをお前さんは一人で、ほぼ素手でブチのめしたんだぜ」


 冒険者と自分には、そこまで開きがあるらしい。


「なるほど、オーガやドワーフでも敵わなそうだ」

 ガハハ、とギルドマスターは笑う。


「コイツを見てくれ」

 ダニーがギルドのマスターに、手に入れた資料を見せた。


「ここはヤツらの魔物製造工場のようだ。人間ベースに魔物を作って、テストしているのだろう」


 ギルドマスターは、ダニーの報告を険しい顔で聞いている。


「この一帯で、魔物の存在は確認されていなかったのですね?」


「現れだしたのは、本当にこの間だ。つい最近だな」


 今までは、悪党が現れても盗賊程度だったらしい。

 それも騎士団に撃退され、静かになったばかりだった。

 フーゴは、油断していたところを狙われたのである。


 リュートは、頭の中だけでコデロに話をした。

「ギルドマスター、【デヴィラン】という組織を知りませんか?」

 代わりに、コデロが質問する。


「人間を超えることが目的の、秘密結社らしいぜ。魔物になることで神に近づくんだとか、なんとか言っていたぜ」


 他にも、彼らの資金が一部貴族から出ていること、【魔物】という怪人を作っていることなどが明らかになった。

 マスターも、詳しくは知らないらしい。


「ですが、工場を指揮していたのは、騎士団のリーダー格でした」


「なんだと?」

 ギルマスの目の色が変わった。


「やけに妙な動きをしやがると思ったら。あいつら、ロデントス伯爵の配下だったのか」


 ギルドマスターが、自慢のあごひげを撫でる。


「こちらも警戒しておく。ありがとよ」


 報酬を受け取り、コデロたちはギルド長と別れた。

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