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特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
第三章 「ここが秘密結社のアジトか」「ダンジョンです」

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コウガの鎧の特性

『こんな能力があったとは』


 どうやらコウガ状態だと、銃弾の威力も倍増するらしい。

 ダニーと同種の武器を使っているのに、だ。


 おそらく、武装にリソースを割くことで、軽装になる引き換えに威力を上げるのだろう。




 コウモリ怪人が、空中へ逃げる。


 ここで逃がせば、情報が秘密結社に知られてしまう。ここで仕留めねば。


『くらえ!』

 他の怪人たちを、コウガは銃で撃ち抜く。


 撃たれた怪人たちは、次々と爆発していった。この銃は、コウガのフィニッシュホールドに匹敵する威力を持っている。これなら。


「このガーゴイル様をここまで追い詰めるとは。だが、これはかわせまい! GYYEEE!」


【ガーゴイル】と名乗ったコウモリ怪人が、奇っ怪なノイズを発動させた。スピーカー状の口から、怪しげな怪音波が。


『むうっ。超音波かっ!』


 音に脳内をかきむしられ、コウガは動きを封じられる。

 耳を塞いでも、怪音波が頭に鳴り響く。


 聴覚の発達したコウガのカブトなら余計に。


「こんちくしょう!」

 ダニーが銃を乱射した。


 弾丸が、鉄骨に跳ね返る。


「ギャアア! 耳がぁ!」

 突如、怪人が苦しみだす。


『そうか、特徴はコウモリと同じなのか。ならば!』

 脳の痛みを堪え、コウガはベルトにエネルギーを集中させた。


『ムーン・シャイン!』


 宝玉の光を一気に放出し、怪人の目に直接光を浴びせる。


「うぎゃああああ! 目があああ!」


『おやっさん、跳弾を!』


「よしきた!」

 ダニーが、わざと銃弾を鉄骨に撃ち込んだ。



 銃弾は飛び跳ねて、金属音を奏でる。



 目と耳を同時に攻撃され、コウモリ怪人は怯む。

 もう不快な音も鳴らさない。


「こ、これはたまらん!」

 混乱したコウモリ怪人が、羽を広げて浮遊した。 


『とどめだ!』 

 飛び去ろうとしたコウモリ怪人に、コウガは銃を放つ。


 背中に弾丸が命中し、コウモリ怪人は爆砕した。


 地鳴りがする。


 戦闘員の一人が、瓦礫の下敷きになっていた。



 どうやら資料をこれ以上奪われまいと、自爆装置を作動させたらしい。


「洞窟が崩れる。急げ!」

 ガレキを避けつつ、コウガたちは脱出した。


 洞窟が崩れていく。


 それだけで、木々が蘇っていった。

 腐った土が活気を取り戻し、キレイな花も咲く。

 それだけ、このアジトは急激に森を殺していたのだろう。


「お前さん、すごいな。伝説の戦士、コウガが誕生しただけでも奇跡だってのに」

『コウガとは、いったい何なんだ?』

「それについては、ギルドに戻ってから話そう」




 コウガは変身を解除し、コデロへと戻った。

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