表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
2-5 「決着をつけます」「長きに渡る因縁もここまでですわ!」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/120

要塞内部へ

「待ちなさい、レンゲ!」

 屋根伝いに走っても、レンゲに追いつけない。


『イクス、バイクだ!』


 ノーマンからアドバイスを受けて、イクスはバイクを召喚した。


 ようやく、レンゲの背中が見えてくる。


「あれは!」


 突如、レプレスタの空に低空飛行する要塞が。

 その壮大な姿は、まるで背中に森を背負った巨大な亀のである。


『クイラス要塞だ! 伝説は本当だったんだな』


 コーデリアたちの言っていた、伝説の要塞か。


 レンゲたちが、要塞の頭部から中へ乗り込む。


 要塞が、高度を上げていく。


「あんな兵器が、街を襲ったりなんてしたら! 取り付きます!」


 アクセルを全開にして、イクスも要塞内部へ突入した。


 体半分が機械でできた、戦闘員たちが出迎える。 


「どきなさい!」

 敵に向けて手をかざし、イクスは指から光弾を発射した。


 魔力の弾丸で体を撃ち抜かれ、戦闘員たちが吹き飛ぶ。


「レンゲはどこにいるのです⁉」

『集中するんだ。ディアナの魔力を辿ればいい』

「承知いたしましたわ」


 戦闘員を撃退しつつ、奥深くへと突き進む。


 ダンジョンほど、複雑な構造ではなかった。車両を移動させる前提なのか、道が広い。イクスのバイクでも余裕で通れる。


 戦闘員の数も、少なかった。外の光景を見た限り、レプレスタに降下しているのだろう。


「これだけ内側が脆ければ、探索も楽なのですが」

『何もなければいいんだけどね……よけてイクス!』


 天井から、何かが光った。


 イクスは壁走りで、攻撃をよける。


 天井には、小型の魔物が目玉を光らせていた。固定砲台のようだ。


『やはり防犯装置が働いている!』


「小賢しいですわ!」

 指から光弾を放ち、天井の魔物を撃退する。


「バイクが!」


 タイヤをやられた。これでは走れない。


『直しておくよ。ベルトに収めて』


 ノーマンの指示通り、イクスはバイクをベルトに収納した。


 廊下を進んでいく。


「行き止まりですわ」


 どうやら、ここが最奥部らしい。


『この中にディアナが』


 だが、扉は開かない。

 コンソールがあるが、キーワードなどわかるわけがなく。


「面倒ですわ!」


 扉を切り裂いて、イクスは部屋の中へ突撃した。


「ディアナ!」


「お姉さま!」

 ディアナは、ピアノの椅子にくくりつけられている。


 隣には、レンゲが立っていた。黒い衣装のままで。


「レンゲ、ディアナを開放しなさい!」

「そうはいきません。これは、私の長年の悲願なのです!」


 語るレンゲのもとに、コブラの顔をした人形の魔物が歩み寄った。

「でかしたぞ、レネゲイド! さすがこのマーリト・アロガントの娘」


「あなたが黒幕ですね、マーリト・アロガント!」


「お初にお目にかかる、イクス・レプレスタ。エスパーダと呼ぶべきか。アタシはマーリト・アロガント。またの名をメデューサ!」


「ディアナを返していただきますわ、メデューサ!」

 妹を救うため、イクスはピアノに向かおうとする。


「おっと、動くんじゃないよエスパーダ!」


 非情にも、ディアナの首にアロガントがヘビの杖を突きつけた。


 ディアナが恐怖に怯える。


「動けばあんたの可愛い妹がどうなるか。わかるね?」

「卑劣な……」


 変身を解かざるを得ない。


「お黙り! アロガントがレプレスタから受けた仕打ちに比べたら、命があるだけマシなもんさ!」


 杖を操って、アロガントは半球状の巨大な窓を開く。


「見よ。我がアロガントが誇るクイラス要塞を!」

 外の景色を、アロガントが見せつけた。


 要塞から、人間サイズのゴーレムが降下していく。ゴーレムは街を襲っていた。


「これだけの兵を集めるのに、どれだけの時間を要したか!」


 エルフ王から追放され、アロガントはずっとこの要塞の内部で幽閉されていたという。子孫も、アロガントのことなど忘れ、普通のエルフとして暮らしていたらしい。


「だが、神が現れた」

『それがデヴィラン?』

「そのとおりさ。やはり天才は察しがいいね、ノーマン・ドランスフォード」

『ボクのことも知っているのか!』


 ノーマンの存在まで知られている。とはいえ、ノーマンは驚いていない。


「あんたらの情報など、ある人物を通じて把握済みさ」

『それが、スケルディング教授だと?』

「今は、(スケルトン)教授と名乗っているけどね。アタシは彼女に開放された代わりに、この要塞を起動するように命じられた」


 天才スケルディング教授といえど、エルフの技術を扱うことまでは難しかったらしい。


「アタシは骸教授に体を改造してもらい、メデューサとして生まれ変わった。エルフ要塞の構造もすべて教えた。誰よりも詳しかったからね」


 アロガント復興を子孫たちにも呼びかけ、メデューサの布陣はより強大になっていく。


「アタシは一度、配下を率いてレプレスタを襲わせた! 力ずくで、王を殺せると思ったんだよ!」


 しかし、襲撃はレプレスタ王の思わぬ反撃によって失敗した。連れ去ろうとしていた母レプレスタ王妃まで殺してしまって。


「母を殺したのは、あなたでしたのね!」

「惜しいことをしたよ。彼女が抵抗しなければよかったのさ!」


「許しません。変身!」

 イクスはエスパーダへと変身した。


 コブラ大怪人メデューサと相対する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ