表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生!  作者: 椎名 富比路
2-3 『まるで劇場版の様相だな!』「まとめて始末しましょう」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/122

レプレスタ城内(4) 大蛇怪人【ナーガ】 VS ランドグリーズ

「こしゃくな!」


 大蛇怪人の一体と、アテムは戦闘になった。

 アテムの斧と、怪人の槍が、激しくぶつかり合う。


「死ねい、偽物おおおお!」

 スキを狙い、別の個体がアテムに背後から襲いかかる。


「はあ!」

 正面の怪人を、アテムは前蹴りで押しのけた。勢いのまま、後ろにいる大蛇怪人に斧で切りかかる。


「っちいい⁉」

 傷こそ浅かったものの、怪人は不意打ちをためらう。

 大蛇怪人の背後で、エスパーダは鎖骨へ蹴り込んだ。


「不意打ちとは、こうするのですわ」

「おのれえ、戦乙女の戦い方ではないィ!」


 後頭部を殴打された怪人が、絶叫しながら爆発する。 


「いける! もうコウガの勇姿を見ているだけの、あたいじゃない!」


 パワーもスピードも、申し分ない。互角以上に、アテムは戦えていた。


「とどめだよ!」

 斧に刻まれた魔法文字を、アテムは手でなぞった。


 魔法文字が、黄色く光りだす。斧を支える部分が分裂し、持ち手が横へ移動した。斧はH状に広がり、脚が収まる形へ。


 アテムは斧の切っ先を、地面へと置く。自分の膝下に、分離した斧をジョイントさせた。


「アックス・サマーソルトキック!」


 自分自身の脚部を斧と同化させ、怪人にサマーソルトを食らわせる。


「バカな。ただの人類が作りし戦乙女に、魔神の下僕が遅れを取るとは……デヴィランの神よぉ!」

 下から上に両断された大蛇怪人が、転倒直後に爆砕した。




「やりましたわ! ランドグリーズは、怪人相手でも十分通用しますわね!」


 姉ラキアスが、ジャンプしながらアテムの戦いぶりを絶賛している。


 ラキアスの横には、イスリーブ王子とディアナが。


「お姉様!」

 泣きながらこちらに走ってくるディアナを、イクスは抱きとめた。


「おお、ディアナ、ご無事でしたか」

「はい。アテム様が守ってくださいました」


 王子より先に、ディアナを気にかける。

 この時点で、王子に愛情がないのは明白だ。

 当然である。

 王子は他人で、ディアナは家族なのだから。

 しかし、



「王子、ディアナを守ってくださって、ありがとうごさいます」

 心から、イクスは王子に感謝した。


「余は、何もしておらぬ。震えていただけだ」

「ディアナのそばにいてくださいましたわ」


 それでいい。


「かばってくださっただけでも、妹と一緒に震えてくださっただけでも、あなたはヒーローですわ。ワタクシにとっても、妹にとっても」

 イクスは王子に、アイコンタクトをした。


「どういうことだ、イクス?」

 事情を知らない国王が、首をかしげる。


「後ほど、お話いたします。ですわよね、王子?」


 王子はすぐに、イクスの言葉を察した。

「ああ。ちゃんと余から話す」


 それにしても、アテムのヨロイはすごいパワーだ。


「これは、ラキアスお姉様の考案で?」

「はい。名付けて【盾を壊すもの(ランドグリーズ)】。レプレスタの技術を集めて開発いたしました」


 戦乙女コウガが現れていこう、ずっとラキアスは戦乙女を作ろうと考えていたらしい。



 コウガの戦闘データをノアに分析してもらい、ダニーと共同で開発したという。度重なるアテムとコウガの手合わせは、全てこのためだった。



「まだ実験段階ですので、油断はできません。なので、防御面に重点を置きました。が、アテムの身体能力との相性はバッチリのようですわね!」

 興奮しながら、ラキアスが説明してくれる。



 アテムの戦闘力が、「防御一辺倒のアーマーで押しつぶす」強引なスタイルを確立させたようだ。



「お見事でしたわ。お姉様、アテムさん」 

「へへん」

 照れながら、アテムが武装を解除した瞬間、


「我々は、まだ死んではおらぬ! レプレスタ王、覚悟!」

 まだもう一体の怪人が、レプレスタ王の首を狙う。最初にアテムによって昏倒させられた一体だ。


「お父様!」

 むき身の刀を構え、エスパーダが王をかばった。


「ムダなことを。親子揃って、串刺しにしてくれる!」


「いいえ。あなたはもう、終わりですわ」

 エスパーダは、刀を鞘に収める。


「のわああああああ!」

 刹那、怪人の右半身が左半身と分離した。


 エスパーダが王の前に立った時点で、怪人は両断されていたのである。


「なにか言い残すことは?」

 ピクピクと体を震わせる怪人に、エスパーダが剣を突き立てた。


「へっ、狙いはコウガだ。我らはただの時間稼ぎ」

 虫の息になりつつも、大蛇怪人は不敵に笑う。


「なんですって?」


「今に見てろ。我らが主アロガントの女王、メデューサと、アタシと同じメデューサの娘たちが、必ずコウガの息の根を止める!」


 まだ、マムシ怪人の他に、メデューサの手のものがいるようだ。


「デヴィラン、バンザイィィ!」

 笑い顔のまま、怪人は爆死した。


 コデロが危ない。


「急いでコーデ……コデロの救援に! コデロが大ピンチですわ!」


 このままでは危険だ。今すぐ合流せねば。


『その心配はない』

 危機的状況だと言うのに、ノーマンは平然としていた。


「どうして⁉ 今にもコウガは彼らに」

『大丈夫。ちゃんと準備はしているさ』


 確信めいた発言を、ノーマンは口にする。


『それにしても、気になるのは怪人の発言だ。骸教授とは、一体……?』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ