あたし気が付けば凄い事やってた!!
しばらくレイラ達と過ごしていたらエルスさんが『話合いは終わったのでリビングにいらしてください』と言われてリビングに戻る。
「話終わったんだって?ウォルムに戻る?」
ここに一応ウォルム王が居るからね、連れて帰らないと。
「うむ!帰るぞ!そしてケインと飲むのだ!!」
「は?」
なに?もうそんなに仲良くなったの?どんな話し合いがあった?・・・・まあなかよくなるのはいい事だけどね!!
「【転移の腕輪】は一度行った所でないといけないのであろう?だから俺がウォルムに行ってメイシェルに戻り、支援物資を【転移の腕輪】を使い運ぶことにしたのだ」
なるほど!それは一石二鳥だね!!
「「で!だ!お前も付き合え!!」」
声をそろえて誘ってくるがあまり乗り気にならない。
「あたし帰ったら知り合いと呑む約束を・・・・」
「「そいつも連れてこい!」」
「無理!!平民が王族と飲むとか拷問だから!!」
「「むぅ・・・・」」
本当に息ぴったりだねこの二人!!びっくりしたよ!!
まあ呑む約束はしてないんだけど、そろそろリュージュの所にも行かないといけないしね、今日二人と呑むのはヤバいと何かが訴えてる気がするんだよねぇ。
あたしはそれを信じる!!
そしてあたし達はウォルム王城に【転移の腕輪】を使い戻り、ケインとアクス、二人と別れる。
「じゃあね二人共、ほどほどにしときなよ?」
「「はっはっはっはっは」」
こりゃ駄目だ、絶対朝まで呑む気だ!!明日二日酔いで苦しむといいさ!!
「リュージュいる?」
二人と別れてすぐあたし達はリュージュの店に向かい店に入った。
「いらっしゃいませ、ってレンお姉ちゃんじゃないですか」
あたし達を迎えてくれたのは10代の子供、赤い髪を五分刈りにしたおっとりした目つきの男の子、孤児院で見かけた男の子だった。
「えっと確か・・・・リクだったっけ?」
「はい!レンお姉ちゃんのお陰で鍛冶職人見習いになることが出来ました!ありがとうございます」
笑顔で勢い良く頭を下げてお礼を言ってきた、微笑ましいねぇ!!
「そか頑張るんだよ?」
「はい!早く一人前になって店を持ちます!」
思わず頭を撫でてしまった。
「レンお姉ちゃん・・・・ええっと親方に用事ですね?呼んできます」
真っ赤な顔で奥に駆けこんでいく子供をあたし達は生暖かい視線で見送ってしまう、だってね?もう反応が可愛いんだもの!!
でももうリュージュは見習いを雇ってくれたのか、本当に有難く、約束を守ってくれてとてもうれしいべさ!!
「レン久しぶり、活躍はフィルミナから聞いてるよ」
奥からリュージュが出てきて微笑みながら言ってきたので思いっきり顔をしかめてしまう。
「多分その話誇張されてるからね?あたしはそんなすごいことしてないからね?」
「・・・・・・・・あんたの仲間は皆そうは思ってないみたいだよ?」
リュージュの言葉にばっと後ろを振り向くと、皆なぜか何か言いたげな顔をして、カナデなんかは頬を膨らまして怒っていた・・・・・何でさ?
「僭越ながらレン様、貴方様はもっと自分のした事を理解すべきです」
シンがあたしに言い聞かせるように言ってきたので頷く。
「理解してるよ、あたしは皆をそれぞれの場所に送ってダンジョンを一つ攻略しただけだべ?」
あたしの言葉に今度はアリーヌがため息をつきながら声を掛けてきた。
「あのねレン?ダンジョン制覇者の事を凄い人以外の言葉で表すなんて無理よ?しかもAランク推奨ダンジョンの」
「はっ!!!確かに!!!」
あたし気が付けば凄い事やってた!!
あたしの反応を見て皆が深いため息をついた・・・・・・・・何も言い返せないべよ!
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