表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は 君たちの玩具じゃない   作者: 三ツ星真言
5/59

謎の武術

 何を隠そう。僕は物心つく前から、祖父にある武術を叩き込まれている。

 祖父は表舞台に立つことはなく、世間ではあまり有名ではないが、武術界では

生きる武神、ラストサムライとか呼ばれている実戦派の達人なんだ。

 僕は祖父の教え、いやあれはシゴキだな、その御蔭でちょっとした達人かも。

 森 星明がその僕と同じ技をつかえる、同じレベルに達しているとは、あれだ、

サプライズ、驚愕だよ。

 正直、この目で見なければ信じられない。

 武人の顔になって考え込む僕に、龍美が遠慮がちに聞いてきた。

「おいじゃなくて、あのう、あいつの技について教えてもらないかい。」

 僕は立ち上がり、頭を掻きむしった。考え込むときの癖である。

「断定はできませんが、恐らく柔術でしょう。」

「柔術って、あのブラジルのかい。」

「そうか、あいつはブラジル人とのハーフだったのか。道理で、顔が濃いはずだ。」

バシッ バシッ

「そんなわけねえだろう。」

 龍美が、葵と紅子の頭をどついた。こいつら、吉本か。面白い。

「やはり、柔術だったか。それで、ずばり聞くけど合気かい。」

 こいつ、只のヤンキーじゃないな。僕は、ちょっと驚いた。

「姉さん、合気って合気道ですかい。」

「あのハリウッド映画のアクション・スターが修行している合気道ですかい。」

 僕が驚いている隙に、懲りずに葵と紅子が割り込んで来た。

 龍美は、呆れた様子で、二人に説明する。

「それは違うぞ。確かに、あのアクション・スターが映画の中で大暴れするから

 合気道本部がイメージを損なうから、名を出すのはやめてくれって訴えたのは

 ネットでも有名な話だが、合気道じゃないんだな。」

 こいつら、武術オタクか。ちょと、親近感がわく。

「何、笑ってるんだよ。キモイ。それで、大東流のどっちなんだい。」

 やはり、この龍美、只のヤンキーじゃない。

 普通、大東流合気柔術の存在を知る者は少ない。

 ましてや、大きく二つに分かれていることなど知る者はまずいない。

 笑った時の龍美の笑顔、昔、どこかで見たことがあるような気がするが、

思い出せなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ