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僕は 君たちの玩具じゃない   作者: 三ツ星真言
39/59

電龍組のキレキレダンス

ダンスバトルの先行は、電龍組だった。

 名前に合わせた色の派手な衣装を着て舞台に登場すると、

鉢巻をし、手作りのウチワを持ったあいつらのファン、親衛隊による

凄まじいラブコールが巻き起こる。

「タツミ~ン」「アオ~イン」「ベニ~」

 こ憎たらしいことに、あいつらも慣れたもので、手を振って

応じるではないか。アイドル気取りも、ここまでくると立派だな。

 みんな、あいつらの本性を知らないもんね。悪魔だよ。

 いよいよ、ダンスが始まった。選曲はいかにも今風のアイドル

オタクが好む曲で、振り付けも研究されて、キレキレでよく練習して

いると思うが、僕的には目新しさはない。

 僕が振付師なら、それぞれが習得した武道の動き、技、型を

アレンジするのに、もったいない。いや、もっと本性をあらわに

喧嘩技をアレンジした方が、絶対受けると思う。

 それでも、あいつらのファン、親衛隊は狂乱乱舞で、眼が完全に

いっちゃっている。

 3分間のダンスは、あっという間に終わった。

 アイツらが舞台から姿を消しても、会場の興奮は冷めやまない。

 熱気がかなりコモっている。

 「こりゃあ~、後攻の森 星明はやりにくいだろうなあ。」

 僕は、人知れず呟いた。別に、心配してないけどね。

 

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