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僕は 君たちの玩具じゃない   作者: 三ツ星真言
13/59

ランチタイムに

「キャア~、武様。」「星明様~。」「素敵~。」

「こっち、向いてください。」

 昼休みになって、中庭の池の前のベンチで仲良くお弁当を

食べている二人を見て、全校生徒と言っていいだろう、

みんなが騒いでいる。

「悔しいけど、お似合いのカップルだよね。」

 購買部で焼きそばパンと牛乳を買ってきたタックンが、

僕の机の前に座る。

「悔しいって、もしかしてタックンも、森 星明のファンなの。」

 僕は、祖父お手製のお弁当を食べながら、聞いた。

「男だったら、当然だろう。リー君は、どうなの。」

「僕も、世間並かな。」

「僕たち、気が合うね。」

 僕たちは、焼きそばパンと焼きサバで乾杯の真似をした。

 いくら親友とはいえ、今晩、デビルドラゴンと星のビーナスが

決闘すること、よりによって僕がデビルドラゴンの助っ人で

参加するなんて、口が裂けても言えなかった。

 知られたら、タックンに絶交されるだけじゃなくて、男子生徒

全員を敵に回してしまう。いや森 星明を慕う女子生徒も多いぞ、

コンカツも隠れファンみたいだし、わ~あ、どうなるの。

 僕の立場、めっちゃ悪いやんか~。

 僕の胸の中はハリケーン並みに吹き荒れる。

「どうしたの。どこか、具合が悪いの。」

「いや、焼きサバの骨が歯に刺さったみたい。大丈夫、今、とれた。」

 僕は、慌てて誤魔化した。

  


 

 

 

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