この話は前回のストーリーを理解できてないと、わけわからないかもしれない
いったんここで完結です。繋げられそうなの思いついたら再開します。
博士「ついに異世界に行ける扉を作り出したぞ。開けて大変な事になって、もし閉められなかったとしてもワタシの知った事ではない。隠された世界を暴くには開ける以外に方法は無いのだ」
研究員「やめてください博士! それはパンドラであって貴方一人の独断であけていいものでは……」
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彼らのいる世界はデッドワールド内のデッドワールド
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扉を開いたら世界が終わった。少なくともこの世界はその宇宙ごと消え去った。
しかし人々の念や魂といったものは漂い続け、いつしかテンシがそれに気付いた。
テンシはそれらを回収したのち、復元し元の存在に限りなく近くして聞いた。
「貴方たちのいた世界が知りたい。一体なにがあったの?」
蘇った人々から聞き出した情報の中から、パンドラの扉について知ったテンシは考える
パンドラの扉はその世界の生物を絶滅させることを目的としたものだろうか。文明人がある一定の科学水準に達したとき、扉は認知され、人の知的好奇心で開けて絶滅する。
おそらく人の魂を最も多く効率良く回収するために、悪魔の様な者が生み出したのだろう。その悪魔は既に世界から去っていて、だからこそテンシが先に魂を回収できた。
それとも、テンシが回収した魂を後から根こそぎ喰らう為に、悪魔はこしたんたんと機会を伺っているのかもしれない。
テンシが悪魔の存在に気付いたのは最近のこと。自然災害や戦争等では説明できない数多くの死者の魂の彷徨いに気付いたからである。
何処からともなく湧いてでくる無数の魂は、さぞ大きな銀河衝突が起こしたものだろうと、テンシは宇宙をくまなく探したが、何処にもその痕跡が無かった。
人が死んだ形跡が無いのに魂だけは彷徨う異例状況について、テンシが知る宇宙ではない別の宇宙が存在している可能性を考えた。
その可能性があるとすればデッドワールドそのもの。以前からデッドワールド内にデッドワールドを作れる可能性が仲間から指摘されていた。もしそうなら、それら一連の大量の死事件はどこでもない、まさしくテンシの住まう土地、デッドワールドにあるこにとなる。宇宙から隠された世界、その中に更に 隠された世界があり、そこでバンドラの扉が開きいて生物が絶滅している。
ところで
テンシは失った記憶を探し求めている。
はるか昔に失い、ずっと探し求めている。自分がなぜ存在するのかを
純粋な知的好奇心にて動いてるテンシだが、それだけでもなく、宇宙を守る使命を感じている
パンドラなような危険な物は、こちらの宇宙にもあるかもしれなくて、もし見つかれば、厳重に隔離しなければいけない。
仲間たち宇宙人たちにそう命令しているが、もしパンドラを生み出した犯人がその先を読んでいたら、対策されているか、罠があるかもしれない。
デッドワールド内のデッドワールドに行く方法はある。しかし、それはあくまでも自分たちが生み出したデッドワールドにしかいけない。犯人が生み出したデッドワールドの場所は犯人しか知らないし、場所がわかっても内側に鍵をかけたり、入口に罠が仕掛けられているかもしれない。
現時点では、「触らぬ神に祟なし」で何もできない。